内容説明
死後440年、蹴りに蹴り続けられた男、宇喜多直家。その実像を浮き彫りにする。自分は何故、零落した武門に生まれたのか。どうして自分は、このような孤独な星のもとに生まれたのか……歴史小説界に革命を起こし続ける著者が描く、戦国史上最悪と呼ばれた梟雄(きょうゆう)の素顔、その生涯。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
270
垣根 涼介は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。久々の新作は、戦国時代の梟雄 宇喜多直家の生涯を描いた大作でした。上巻は一気読みです。しかし元服前に武芸だけでなく、性技まで身に着けているとは思いませんでした(笑)続いて、下巻へ。 トータルの感想は下巻読了後に。 https://book.asahi.com/article/14446703 【読メエロ部】2021/10/13
旅するランナー
190
備前の武将宇喜多直家。不遇の幼少時代から、宇喜多家を復興し地固めをしていく姿が描かれる。槍刀のガチな鍛練、性技のエロな訓練、人生にはイロイロな試練があるものだ。人生とはこれまで関わってきた無数の生の断片の集積だ、みたいな名言も多数。その人間性に惹かれます。2025/02/02
パトラッシュ
177
新たな『国盗り物語』が誕生した。戦国の梟雄として悪名高い宇喜多直家が、苦労の末に大名へのし上がっていく姿はピカレスクロマンの面白さに満ちている。没落した備前国衆宇喜多氏の後継者である少年八郎は武士に絶望し商人になりたいと願うが、周囲から才気を見込まれて家門再興を図る。初めて女を教わった紗代を心から愛して政略結婚を厭い、親兄弟で相争う時代でも苦しい頃から付いてきた弟や家臣を無条件に信じ、経済力をつけ外交と政治で領土拡大を図るなど「戦わずして勝つ」ことを目指し、戦国大名の常識を見事に否定し続けるのだ。(続く)2021/10/10
いつでも母さん
176
数多いる梟雄の一人宇喜多直家。垣根涼介が描く人間・直家がここにいた。テンポよくストーリーも面白い。上下巻の厚さに怯むもまずは上巻読了。さぁこのまま、いざ下巻へ。2021/10/10
とん大西
133
『涅槃』…諦念漂うタイトルと装丁。これがまた面白い!舞台はガッツリ戦国だが、現代劇のようなテンポの良さでグイグイ読ませる。主人公は梟雄宇喜多直家。希代のダークヒーローがいかにして勃興していったのか。少年の頃から抱える寂寥感。没落し、流浪の末に身を寄せた先は幼き直家を見いだした商人阿部善定。呆けた父、継母の仕打ち。それでも背負わされる一家再興。少年の孤独…その心は閉ざされ、葛藤と懊悩を繰り返す。が、決して独りではない。善定は情を注ぎ、柿谷は示し、紗代は寄り添う。直家、修羅の舞台に踊り出る。その境地や如何に。2021/10/07
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