日本経済新聞出版<br> インドビジネス ラストワンマイル戦略 SDGs実現は農村から

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日本経済新聞出版
インドビジネス ラストワンマイル戦略 SDGs実現は農村から

  • 著者名:松本勝男【著】
  • 価格 ¥2,970(本体¥2,700)
  • 日経BP(2021/09発売)
  • ポイント 27pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784532324278

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内容説明

取り残された人々に成長の鍵がある。

 インドの成長力が脚光を浴びていますが、人口の約 7 割、9億人以上は未だ農村に暮らしており、行政サービスや民間企業の活動から取り残されています。この取り残された農村にこそビジネスチャンスが眠っているのです。大手民間企業に加え、農村が抱える社会課題に焦点を当てた社会的企業や NPO が、創意工夫を凝らして持続的なビジネスの実現に挑んでいます。本書は、これまで日本では伝えられてこなかった農村ビジネスの実態やラストワンマイルの克服方法、また、困難を乗り越えた起業家らの活動をインタビューや写真で活写。インド進出を目指す中小も含めた日本企業にとって、SDGs 達成にも貢献する新たなビジネス構築に大きなヒントを与えます。
 筆者は2021年8月末までJICAインド事務所長として都会から農村まで現場を歩き回り、本書ではその最新の成果をもとに記述しています。日本企業目線で解説しており、情報性の高い内容となっています。

目次

第1章 社会イノベーション大国
国際的に注目を浴びるイノベーション力  農家の生活を変えた「白い革命」  近くて遠い病院
インドのデジタルトランスフォーメーション  CSR大国インド

第2章 インドの開発状況と「インパクト企業」の台頭
SDGs達成の鍵を握る主役国  世界最大級の「社会課題大国」  拡大するインパクト投資
「インパクト企業」の宿命

第3章 ラストマイルの奮闘
安全な水までの距離――村にできた水のATM  野外排泄の国――世界最大のトイレ普及計画
インドの将来を担う学校教育  農村での雇用創出――職業訓練事業と「インパクトソーシング」の台頭
待ち遠しい明るい夜――未電化村へのアプローチ  インドで障害者雇用は可能か?
「インパクト企業」に共通するアプローチ

第4章 改めて知るインドの光景
モディ政権の方針と3R  インフォーマル雇用と社会保障  カースト制度とダリト(不可触民)ビジネス
一筋縄ではいかない中央と州の関係  リサイクルビジネスと廃品回収人

第5章 SDGsビジネスの主流化
アマルティア・センの国  ラストマイルの開発――「後発県の変革プログラム」  日本企業への期待

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はやたろう

9
昨今いろんな方面から注目される国インドの現状をビジネス的視点で解説。SDGsで求められる誰一人取り残さない世界を作るには、インドの現状を知り、そしてその課題の解決なしではありえない。識字率、トイレを使える人口、安全な水の利用可能率等インドが多くの割合を占めている。カーストなど特有の課題もあるが、金だけで解決できる問題でもなさそうだ。多くの社会的企業が活動し、日本企業を含めビジネス投資がされている。インドの躍進はそこまで来ている。2023/01/04

ゼロ投資大学

4
インドは世界第二位の人口を抱え、GDPは世界第五位を誇り、間違いなくこれから世界で存在感を発揮していくことになる大国である。一方でヒンドゥー教を多くの国民が信仰し、カースド制度の因習が残るインドでは人々に根ざした価値観や行動様式を変えるのは容易ではない。多くの国民が綺麗な水を手に入れることが難しかったり、トイレを普及させることが容易ではないなど問題点は様々だ。国民の多くに受け入れられるサービスを普及させるには、利益や効率だけを重んじるのではなく、そこに住む人の文化や慣習も大切にしたい。2021/11/19

Go Extreme

2
社会イノベーション大国:国際的に注目を浴びるイノベーション力 農家の生活を変えた「白い革命」 インドの開発状況と「インパクト企業」の台頭:SDGs達成の鍵を握る主役国 世界最大級の「社会課題大国」 ラストマイルの奮闘:安全な水までの距離―村にできた水のATM 野外排泄の国―世界最大のトイレ普及計画 改めて知るインドの光景:モディ政権の方針と3R インフォーマル雇用と社会保障 SDGsビジネスの主流化:アマルティア・センの国 ラストマイルの開発―「後発県の変革プログラム」2021/10/11

リットン

2
インドのラストワンマイルって、全然1mileじゃないんだろうな笑。googleのCEOのようなスーパーエリートもいれば、飲料水やトイレすら行き渡っていない人がいて人口規模からすると、ものすごい人数なんだろうなあ。課題が山積みだろうけど、それを解決する斬新なアイデアもあり、前に進むエネルギーがすごいと思った。企業の存在意義として、漠然と事業をうまくやるとか儲けるだけでなく、実際にリアルな課題を解決することを置くのもかっこいいなあと思った。経営ゲームを攻略するわけではないし、企業、経営の目的は人次第だなあ。。2021/10/09

Koji Yamada

1
インドの地域社会を様々な事例で紹介する本。自分はインドに赴任してインドの実社会と接しているが、数字上の成長とは違う底辺の世界があり、これは日本社会には数百年前になかっただろうと思われるほど遅れている。トイレがない、安全な水がないなど。また、この国には秩序や規律がほとんど見られないので、資本主義には向かないだろう。ヒンズー教と資本主義の精神。マックスウェーバーならどの様に分析するのだろうか?2022/09/10

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