内容説明
東欧キエフで仕掛けた罠は北方領土を動かすか!?
ウクライナ=ロシア=日本=アメリカ、四つ巴の謀略戦!
ソ連崩壊で販路を失ったウクライナのミサイル技術を、北朝鮮が狙っている――。
2016年春、大使館書記官の芦沢行人は、防衛駐在官瀬良義男一等海佐とともに軍需企業を内偵。ロシアが流出技術者そのものを北朝鮮に提供している疑惑をつかむ。
やがて、ウクライナ海軍初の女性大佐カリナ・マリャールらと共に仕掛けた罠は、日米露を巻き込む四つ巴の諜報戦へと拡大した――
著者新境地の国際諜報サスペンス!
【『北方領土秘録 外交という名の戦場』改題作品】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
てぃと
5
北方領土に絡むに数々の思惑。もちろんフィクションですが、実在する登場人物、そして実際に起こった史実に沿ったストーリーで妙にリアリティを感じます。初めは読みながら「もうちょっと緊迫感が欲しいな~」と思っていましたが、終盤の日ロ首脳会談の場面で一気に前のめりになってしまった!2021/09/23
BATTARIA
4
北朝鮮のミサイルとの関係性もあって、今回の戦争で「ウクライナは全面的被害者じゃない」という声も小さくないのはわかるけど、クリミアもドネツィクもルハンシクもロシアに奪われた状態で、国家の存続のために何ができるかと考える上で、とても学びが大きい。安全保障について考える上で「奴らもそれがわからんほどバカじゃあるまい」というのは命取りだ。長門での日ロ首脳会談の描写、フィクションとはいえ、百%著者の空想ということはありえないのは確かだ。国民は結果でしか判断しないけど、今にして思えば決して小さな成果ではなかった。2022/03/26
れじい
3
2016年の話だし、ウクライナとロシアの話だし、タイムリーといえばタイムリー。 裏でこんなことがあっても不思議でない内容で楽しめた。 阿部首相存命でウルっときた。 途中まで表紙の女の子がルーシだと思ってた(笑)2025/08/24
かぶき者
3
北方領土交渉を巡る、日本、ロシア、そして同じロシアと紛争を抱えるウクライナ。外務省勤務の主人公とウクライナ軍、ロシアの工作によりウクライナの旧ミサイル工場から北朝鮮へ流される部品と、そのおとり捜査。政治的にとても高度な駆け引きの描写など読み応えありすぎ。読み終えて疲れてしまう緊張感が味わえます。2024/09/05
mm
2
必読 ロシアとウクライナの関係 日本のスパイ活動、 手に汗に握る。 皆に勧めたい2023/04/04




