予測する心

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予測する心

  • 著者名:ヤコブ・ホーヴィ/佐藤亮司
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  • 勁草書房(2021/09発売)
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  • ISBN:9784326154722

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内容説明

心は予測から生じ、予測によって形作られる。あなたの思考、知覚、感情は活発に予測を行い、仮説を検証する、たった一つの脳内メカニズムの表現に過ぎない。神経科学で存在感を増しつつあるこの新しい理論によって、心の様々な側面についての私たちの考え方が、今根底からくつがえる。

目次

日本語版への序文
序 文
イントロダクション
 議論のあらまし
 計 画
 背 景
 本書について

第1部 メカニズム

第1章 因果推論としての知覚
 知覚推論に対する制約
 知覚とベイズの規則
 知覚推論と両眼視野闘争
 脳はいかにしてベイズを知るのか?
 推論から知覚の主観的な現れへ
 因果的規則性の階層
 知覚的変化と不変
 階層レベル間のメッセージのやり取り
 階層的推論における追加の制約
 ベイズの規則について
 まとめ 階層的神経推論メカニズム

第2章 予測誤差最小化
 統計による例示
 外界との関係を考え直す
 外界という教師
 より深い視点
 認識とモデルの逆転
 まとめ 予測における知覚

第3章 予測誤差・文脈・精度
 文脈と不確実性
 ダムの水漏れをふさぐ
 予期される精度
 精度と予測誤差ゲイン
 基本メカニズムについての様々な話題
 まとめ 受動的な知覚者?

第4章 行為と予期される経験
 知覚における行為推論
 行為者をモデル化すること、そして行為すること
 驚きを制限すること
 行為推論における様々な話題
 予測誤差最小化の諸課題
 まとめ 心を理解するためのツールを準備する

第2部 外 界

第5章 結びつけは推論である
 結びつけ問題と因果推論
 ベイズ的説明への最初の立論
 共通原因から感覚の結びつけへ
 結びつけ・注意・精度
 まとめ 誤差最小化における結びつけ

第6章 見ることは予測すること?
 認知的侵入可能性――最初の一歩
 不確実性が増していく状況下での認知的侵入可能性
 認知的侵入不可能性の余地を残す
 認知的侵入可能性の候補となる事例
 まとめ バランスのとれた認知的侵入可能性の概念

第7章 不安定な予測
 知覚と誤知覚の間のトレードオフ
 正確さとノイズ
 精度・サンプリング・事前信念
 現実検討
 知覚の法廷
 精神疾患と予測誤差
 妄想と予期される精度
 自閉症と予期される精度
 受動的な推論と能動的な行為推論との間のバランスをとる
 まとめ 病と健康に関わる予測誤差の失敗

第8章 驚きと誤表象
 予測誤差最小化の失敗としての誤知覚
 誤知覚と規則遵守
 階層的な提示様式
 ベイズの部屋にて
 まとめ 表象のメカニズム

第3部 心

第9章 精度・注意・意識
 心のサーチライトから精度予期へ
 ノイズと不確実性の学習パターン
 注意における予期される精度のパターン
 行為推論としての意志的注意
 低いゲインと低い事前確率としての不注意盲
 内発的および外発的注意
 注意と意識的な知覚
 まとめ 注意と意識の統計的な側面

第10章 行為における知覚的統一
 因果推論から意識へ?
 知覚的統一
 統一、そしてグローバル神経ワークスペースの発火
 発火・行為推論・統一
 行為に基づく統一と間接性
 まとめ 統一と外界からの因果的隔離

第11章 壊れやすい自然の鏡
 真理の追跡か、誤差の最小化へのたんなる偏愛か?
 知覚は間接的なのか
 ベイズ的な身体
 壊れやすさ・内部性・状況性
 まとめ 不安と安心が入り混じる知覚関係?

第12章 予測する心の中へ
 情動と身体感覚
 内観は心的原因についての推論である
 相互作用する私秘的な心
ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

eirianda

9
心理や脳科学の本ではない。予測誤差最小化理論で脳のメカニズムを解くとかなんとか。数学に疎いので、いや、数式なんか使ってないがその言葉による説明が、ロボットが地球人の複雑な心の動きを分析しているような感じに思えた。凡人の感想ですいません。2022/02/26

mim42

5
予測誤差最小化理論が生命体活動の汎用的な説明に適用される。知覚推論、行為推論、注意/精度推論、統一等が説明される。意識の統一に関するグローバルワークスペース理論が予測誤差の言葉で説明されたり、意識の私秘性は確率論的独立性で説明可能でありこれにより間主観的な推論における誤差減少に寄与可能なる仮説は刺激的。あえて数式を排除して読者層の裾野を広げているのは商業的にやむを得ないのだろうが、数式を用いた説明や図表がもう少しあった方が説得力は増しモヤモヤも減る。まぁ深く追いたい人は論文を読むべし。2021/04/17

Akiro OUED

4
心は、ベイズ更新によって知覚情報を説明したがる。複数の仮説が並立する場合、心は、知覚情報の誤差が最小になる仮説を選ぶ。ベイズ更新と予測誤差最小化メカニズムの関連が読み取れない。ビールは、苦くて不味いから、苦くて旨いになる。この心の変質は、予測誤差最小化で説明できるのか。2021/12/20

Jey.P.

4
知覚は感覚入力がボトムアップに再現されているわけではなく、外界のモデル(仮説)であり、感覚入力は仮説の検証・改訂に使われている。また、知覚と行為にはどちらも予測誤差を最小化する目的があり、知覚はモデルを改訂し、行為は外界を変更する。このような「予測誤差最小化理論」とそれに基づいた精神疾患・注意・意識・情動などの解釈。一読して意味が半分くらいしか分からなかったが、重大なことが書いてあることは分かった。いずれ再び読み直すであろう本。2021/08/06

ばにき

4
論文10本分くらいの価値がある。注意と意識の話は若干よくわからなかったので再読したい。2021/03/22

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