内容説明
生きる希望もなく過ごす高校生の有希は、一冊の本に出会い小説家を志す。やがて作家デビューを果たすが、挫折を味わいまた希望を失ってしまう。そんな中、なぜか有希の正体が作家だと知る男・佐倉が現れる。口の悪い彼を最初は嫌っていた有希だが、閉ざしていた心に踏み込んでくる彼にいつしか救われていく。しかし佐倉には結ばれることが許されぬ秘密があった。有希は彼の幸せのために身を引くべきか、想いを伝えるべきか揺れ動くが・・・。その矢先、彼を悲劇的な運命が襲い――。1巻の秘密が明らかに!? 切ない感動作、第二弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くらっくす
2
こちらも三作を頑張って読んでからの感想。前作の虫喰いを拾い上げていくための続編で、やはり飛行機事故が軸になる。奈雪先輩が再び筆をとることになるのだが、その経緯は作中作によって語られる。奈雪の小説への指摘がそのまま作者に返ってきているが、本人の意図する所なのだろうか。夢を追い求める苦しさの中、軽蔑した人間像に落ちてしまう弱さや幸不幸の表裏一体が描かれている。心理描写が軽くテンポが速すぎるため、後味が悪くなっていることは否めず、もう少し葛藤を掘り下げた方がいいように思える。その先の救済があれでは…。2024/01/21
しゅん
2
2回目。何か2つの小説を読んでいるみたいだった。2022/03/17
しゅん
0
誰についてなのかわかりづらい(1を読んでも)2021/10/22