内容説明
S医大で医療ミスにより少女が死亡した。
S医大はS県の医療界を牛耳る丸島一族に支配されている。病院ぐるみで事件の隠蔽が図られた。
小野寺賢は医療過誤のカルテ改ざんに加担したが、良心の呵責に耐え切れず、ブラジルへと渡る。
医大生時代に恋人だったブラジルからの留学生マリヤーニをたよって日本を逃げだしたのだ。
だが、ブラジルの現実はもっと悲惨なものだった。
マリヤーニはHIV患者を救済するNPOのメンバーとして活動していた。ブラジルが推進しようとしているジェネリックス薬開発の賛同者でもあった。
ジェネリックスを開発するために、米国の薬品メーカーから不法に製造法を盗み出し、独自にコピー品を作るという危険な活動をおこなっているのだ。
ファベーラと呼ばれるスラムを拠点に絶望的医療活動に従事するマリヤーニの姿に、小野寺は自分が失っていた医師としての本来の姿を発見する。
彼女たちに共鳴する小野寺だったが、米国医薬会社がマフィアを使って容赦ない弾圧に乗り出した。
書き下ろしヒューマンサスペンス
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
みどり
4
やはり、社会派小説というものは、時代が大きく反映されるので、ちょっと古いくらいが、一番理解しづらいんじゃないかなと。いっそのこと1970年代とかの社会派ならもう、近代史として割り切って読めるけれど、まだ10数年、それも南米やアフリカを「第三世界」と呼んでいた時代のことってよほど時事について常に気を付けていないと知らない。 ブラジルに対する認識は、当初の主人公くらいにしか私にもない。医療過誤については、きっと今でもあまり変わらない体質があるんだろうな、とは思うけれど。2022/01/10
ranako
2
展開があり得ない気もするけど、最後はよかった。おもしろかった部類です。ジェネリック薬品どんどん作られて欲しい。安心で安価な薬がどんどん出てきて欲しい 2021/12/10
みやこ
1
よくもこんな腹の立つキャラクターを生み出せたものだと言いたいくらいムカつく描写だった…お見事すぎます。笑2021/12/11
かばえん
1
題のブラジルのジェネリックの話よりも同時進行の日本の医療過誤の話の方が面白かった。2013/11/10
さな子
0
固有の植物が不正に他国に持ち出されAIDS特効薬として◯万円で売られる開発問題と医師による明らかな医療ミスを証明しようとする医療訴訟問題と。主人公が絵に描いたようなホワイトカラー。その割に身体張って銃撃戦から外科手術までこなしていく無敵っぷり。2017/03/12
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