内容説明
「桔梗屋」の人気芸者・お葉に付き添う箱屋の新吉は、彼女とともに「生駒屋」の座敷へやってきた。そこでは勘定奉行の笠木をもてなすためだ。だが、その宴席で、新吉は笠木を狙う影を目撃してしまう──。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
57
新吉の過去に(新吉の中で)決着がついたので新章スタート。お葉は葉桜芸者しかいない向島でたった一人許された若い芸者だが、妹分のお琴も芸者デビューできそうなくらい色っぽく美しくなってきていることに気をもむ新吉。お琴が会っているらしい男は誰なのかというような謎も気になる。2021/08/31
やま
52
江戸は向島の芸者屋「桔梗屋」の新吉二十九才は、ひょんなことから際立った美貌から人目を引く二十三才のお葉の箱屋をやっている。新吉は、仙北藩の近習番士であったが九年前に脱藩して侍をやめた。が、十八才のときに御前試合で一等になったときに殿から賜った国定の名刀だけは捨てることができない。此度、新吉は、幕府の勘定奉行笠木嘉門が吹き矢の毒で殺された真相を南町奉行定廻り同心の梶井扇太郎と岡っ引きの伝八と一緒に探り出します。2024/11/18
デジ姫
10
パズルをしているような複雑な事件だった。ここまでくれば推理小説だ。2021/09/25
陽ちゃん
4
新章に突入しても、相変わらずきな臭い事件に巻き込まれる新吉。まだまだゆっくりできなさそうですね。色気づいてきたお葉の妹分のお琴と彼女に関わっているらしい男も気になります。2021/12/01
だいゆー
3
(^^2021/09/05