双葉文庫<br> あやつられ文楽鑑賞

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双葉文庫
あやつられ文楽鑑賞

  • 著者名:三浦しをん【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 双葉社(2021/08発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784575713831

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内容説明

あなたは、人形浄瑠璃・文楽を知っていますか? え、知らない? 大丈夫、ぜったい退屈しない仕掛けが満載! ほお、ご存じですか。でもちょっと待った。あなたの知らなかったことが、こっそりと書かれています。――若き直木賞作家が、いかにして“文楽くん”に恋をし、はまっていったのか。文楽の真髄に迫るべく資料を読み、落語を聞き、突撃インタビューを敢行する愛と笑いに溢れたエッセイ。小説『仏果を得ず』と合わせて読むと、おもしろさ10倍増!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

mae.dat

225
江戸時代に入って、秩序的なものが安定すると、芸能的な文化が花開くのでしょうかね。でも出来事を元号で言われても、ああ、あの時のかってなりませんから。でも欠かせないですね(今更感否めないけど、勉強しなきゃ)。文楽と並行して歌舞伎、落語も進歩を遂げ、題材として交流しているというのは興味深い話しですね。落語の段で桂枝雀師匠に言及があったのが、個人的には嬉しく思いました。落語家さんの噺もそんなに聴いた訳では無いですが、1番好きな落語家を問われたら朱雀師匠ですもん。2022/02/04

hiro

212
三浦しをん11冊目(エッセイ5冊目)。作者のエッセイは、読めば必ず悶絶し、電車内で読むのを控えたほうがいいものばかりだが、このエッセイは他のエッセイとは違い、「日本には文楽というこんなにすばらしい芸能があるのですよ。みなさん一度観てください」という作者の文楽くんへの愛が伝わるエッセイだった。一方、小説家三浦しをんが文楽くんに対する愛情をしをんテーストで小説にするとこのような小説になるというのが「仏果を得ず」だと思う。やはり両方読むことがお勧めだ。最後はやはり一度文楽を観に行ってみようと思った本だった。2011/10/01

射手座の天使あきちゃん

205
どう取り組んでも退屈そうな文楽と言う「秘密の花園」に鋭く突っ込む「しをん」さん 恥じらいは「むかしのはなし」、今や態度はすっかり「乙女なげやり」、結婚を望むには逆「風が強く吹いている」環境を物ともせず、読者を「悶絶スパイラル」に引き込むスゴ技に気持ちはすっかり親衛隊、でも先ずは「お友だちからお願いします」なんちゃって!(笑)2013/01/31

takaC

187
いやいや、酒気帯びのチャラ読みでも頭に入ってくるという、むしろ酔い醒ましにちょうど良いかもなしをん作品て、すごいなぁ。なんて思ったよ。2016/04/22

ユメ

168
まだ見ぬ文楽の魅力に、しをんさんにあやつられっぱなしである。古典への誘いとしてしばしば「時代が移れど変わらぬ人間の普遍的な心理を描く」といった決まり文句が用いられるが、しをんさんは「文楽には時代を経ても不変な人間の心と、時代を経ると人間の心ってけっこう変わるんだなという部分とが、そのまま刻印されている。そこがおもしろい」と言う。文楽への敷居がぐっと引き下げられたように感じた。繰り広げられる人間模様の全てを理解できなくてもいい。自分との違いも楽しめばいい。ますます文楽を観に行きたい気持ちが高まっている。→2015/05/25

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