内容説明
将軍家斉下賜のお御刀で大身旗本が無宿人狩り。
竜之介に裏始末の命!
裏始末の場にくせ曲もの者が乱入、はたして御刀の行方は…?
火盗改の長谷川平蔵が捕縛した大盗真刀小僧が招く老中松平定信の死の危機!
失脚老中田沼意次の甥、世を憚る身の竜之介は、故あって将軍家斉の奥小姓に。更に、将軍家に害をなす輩を人知れず成敗せよと、裏始末の秘命を受けていた。今、家斉下賜のお御刀で大身の旗本が無宿人狩りを続けている。この旗本を倒し、御刀を取り戻そうとした竜之介の前に凄腕の曲者が現れ……。折しも火盗改の長谷川平蔵が大盗真刀小僧を捕縛、老中松平定信は……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
86
奥小姓裏始末2作目 2020.11発行。字の大きさは…中。 元老中田沼意次の甥・風見竜之介が法で裁けぬ悪党を、裏で裁く裏始末です。 竜之介が、第11代将軍家斉から三つ葉葵の紋の入った覆面を授かり、これを着用して悪党を成敗して行く物語です。 此度は、家斉から下げ渡された名刀・光忠を使い辻斬りをする旗本・武井主馬を竜之介が裏始末にかけるが、名刀・光忠を謎の人物に持ち去られる。竜之介が、たどり着いた先は柳生道場の兄弟子・緒方真吾であった。🌿続く→2021/02/08
とし
84
奥小姓裏始末「ご道理ならず」2巻。初読みの作家さん、将軍家斉の奥小姓風見竜之介、現老中は松平定信、竜之介は老中を失脚した田沼意次の甥子、家斉からは将軍家に害をなす輩を人知れず成敗する裏始末の秘命を受けている、微妙な立場の主人公。表だっては火盗改の長谷川平蔵が大活躍、竜之介活躍するも覆面の裏に隠された葵のご紋の忠義のみ。 2021/01/23