宝島社文庫<br> 公開処刑板 鬼女まつり

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宝島社文庫
公開処刑板 鬼女まつり

  • 著者名:堀内公太郎【著】
  • 価格 ¥712(本体¥648)
  • 宝島社(2021/09発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784800208507

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内容説明

『公開処刑人 森のくまさん』でスマッシュヒットを飛ばしている著者の第2作目です!高校生がいじめを苦に自殺した問題で、マスコミが騒いでいる。川口巡査部長と原田警部補が警察の面子をかけて捜査にあたるが、ネットでは加害者の実名まであがり、人気ブロガー・あしだかおるによる高校生批判も話題になる。同じ頃、とある理由と妊娠を機に退職した元高校教師の理沙子は、同じマンションに住む主婦から、自身のブログまでも逐一チェックされるなど、執拗な干渉を受け、理沙子が問題の生徒の担任だったのではないかと疑われる。いじめの加害者だった少年の一人が自殺したことで、主婦からの追撃は勢いを増していく。日に何度もかかってくる無言電話や悪質な悪戯とも思える出来事に恐怖を覚えるなか、理沙子は、ネットで起きている事態に直面し……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NADIA

112
ネットといじめ問題というとてもポピュラーなテーマで、最初からストーリーに無理なく引き込まれる。この作品での「鬼女」というのは既婚女性のことである。「既婚女性限定のネット掲示板」が「鬼女板」という具合だ。この掲示板の暴走ぶりが読んでいてとても興味深く先を急がされる。しかし実際のネット社会もこのように非常識に盛り上がっているところもあるだろうと思うと、背筋がゾッとした。匿名性は暴走しがちだ。前作・前々作「森のくまさん」と繋がっていて、より以上に楽しめた。このまま次作の「だるまさん」へ。2017/12/14

ちーたん

88
★★★★☆既婚女性専用掲示板。略して既女板、、きじょいた、、鬼👹女🚺板!そこで祭りと化し盛り上がるスレッド【唐木市イジメ自殺問題】イジメの主犯とされる少年の個人情報やイジメ内容が晒される。一方、元教師で妊婦の理沙子は、社会との繋がりを持ちたくて夫に隠れブログを細々とやっていたのだが、あるきっかけでバズる事に!そしてそれは顔の見えないネット住民(鬼女達)から執拗に攻撃される序章だった…!ネットの恐怖と陰湿さをまざまざと表した物語。堀内作品は発売順に読んだほうが良さそう!森くま🐻とも繋がりが〜!!2020/04/09

takaC

85
ある程度はノックスルールやヴァン・ダインルールを守って欲しいな。そういう読み方をする小説ではないと言われればそれまでだが。2014/01/07

nyanco

71
堀内さん2作目。今回も2chネタ、時間を持て余している既女達、怖~~~い!鬼女板の存在、知らない人もまだ結構いるんじゃないかな。正義を振りかざして、やってることは犯罪スレスレ…本人たちに悪意がなく、お祭り騒ぎってのも恐ろしいです。ブログ炎上のターゲットのされた理沙子が、ブログを閉鎖しないのも、コメントを承認制にしないのも解らない。普通、これだけ荒れたらやめると思うんだけど…このへんがちょっとモヤモヤでした。ラストの一捻り、あぁ…そういうことでしたか!?さて、ドジョウは何匹までいるのかしら…2013/07/10

nobby

68
なかなか現実味あって面白かった。鬼女とか処刑板とか、どこまで本当なんだろうか?何気ないつぶやきや投稿の持つ影響は怖い。取り方・捉え方によって、どうにでも拡散される。所々にログが出てくるスタイルは個人的には嫌いではなかった。あしだかおるの正体はなるほど!というか、『森くま』あんまり覚えてない(笑)2013/12/07

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