内容説明
警視庁青山中央署の刑事課には、二人の名物刑事がいる。一人はチョビ髭で、頭部も薄い中年刑事・三木本鶴麿。もう一人は長身でスレンダーだが、キレたら恐ろしい最強美人刑事・御前静香。鶴麿はどこからどう見ても冴えないただのおっさんだが、いつもミラクルを起こし事件を解決に導く。そんな鶴麿に静香はぞっこんで、二人の関係は、青山中央署の七不思議のひとつだ。そんな中、青山の宝石店で強盗殺人事件が発生し、名物凸凹コンビが捜査に乗り出した――。傑作エンタテインメント警察小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きさらぎ
44
うーん・・・矢月作品にしては珍しく中途半端で消化不良。人がバンバン死んでハチャメチャなのが特徴と思っていたが、方向性が全然違って(コミカル調)戸惑った。主人公が、能力もやる気も腕力もなく運だけの中年刑事。そんな上司になぜかぞっこんの美人刑事・静香。なんであんな男が良いのか謎だし二人の関係は違和感だらけ。テンポよく読めるが後には何も残らなかった。2017/01/05
み
25
何となく読了(^^;この作家さんらしからぬキャラにお話しでした。ちと残念なり。2018/03/05
Junichi Yamaguchi
25
『ラッキーパンチ』… とてもポップな矢月さん… 続編があれば、2人の過去も知りたい。。2016/10/17
りんご
19
完全にエンタメ小説でしたあ。ミラクルミラクルくーるくる。おかげですぐ読めちゃったワン。他の方の感想で「(要約)2時間ドラマのための書き下ろしっぽい」とありました。ほんとじゃ!そういう感じじゃ!2019/02/14
ハゲおやじ
15
”もぐら”シリーズで楽しませてくれた作家だったので期待して読む。偉そうな感想を書くなら「がっかり」って感じ。”もぐら”程の派手なアクションやドロドロの殺害描写は無く、コメディ路線で楽しませてくれる事を待っていたのだが…。鶴麿は最後までそのままだったし、御前もそのままで「何が書きたいの?」と思った。実は鶴麿は凄腕を隠していて、それを知っていたから御前は憧れてた みたいな事も予想していたんだけど無かった。事件も驚く程の話でも無く、クスっともスカっともしない読後感だった。たぶん、私が期待し過ぎたんだね。2017/05/01