内容説明
機織り宮女として後宮で働いていた盲目の氾蓮香(ハンレンカ)。
死んだとされていた双子の皇帝のひとり・耀世(ヨウセイ)が遊牧民を統一し、後宮に戻ってきたのをきっかけに、蓮香(レンカ)は皇后となることに……。
身分が低い彼女を皇后として認めない後宮の后妃たちだったが、次々と事件を解決していく蓮香(レンカ)の手腕に段々と支持が集まっていき――。曲者ばかりの後宮の后妃たちを蓮香(レンカ)は掌握できるのか!?超絶怒涛の後宮ラブ&ミステリー!第4弾
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あっか
57
シリーズ第4弾新刊。皇后になることが決まった蓮香、相変わらず色々なミステリ的事件に巻き込まれるけど、持ち前の洞察力でバッタバッタと?解決していく。立場が変わったからか、行動も降りかかる事件の様相も違ってきたように思えます。何だか最終巻のような綺麗な終わり方でした。皇后になっても事件は続くのかな?2021/08/11
はつばあば
41
盲目の身分低き氾蓮香。耀世・瑛庚と幼い頃の友人と言うだけでいつの間にか皇后の位にまで上り詰めたのは・・賢いのでしょうね(#^^#)。賢いって悪辣って言うのじゃなく真摯に物事に向かっていくってことです。どちらかと言うと耀世と蓮香は宮廷から出て、瑛庚と薇喩が宮廷に残る方が先の事を考えるといいのじゃないかと思う。歴史の中で最高の皇后・最高の首相なんてものは未来の人が考えればいい。今の私達は時間に流され、過去に流され、未来が見えてないのが現状だろう。蓮香のように盲目ならもっと世情に敏感だったかも。さて5巻どうする2022/05/16
坂城 弥生
35
今回なんだか初心に戻った感じがした。蓮香の身分の関係で事件を解決するのに障害がなくなった感じはしたけど。2022/11/17
よっち
28
死んだはずの双子の皇帝のひとり・耀世が遊牧民を統一して戻ってきたのをきっかけに、皇后になることになった蓮香。身分が低い彼女に反発する后妃たちもいる中で、後宮で起こる事件を次々解決していく第四弾。盲目の蓮香が受けた呪い、冷宮で自死した元后妃、第一皇子の乳母、本による毒殺未遂、后妃の殺害予告。耀世が蓮香しか眼中にないこともあって、愛されない后妃たちの周囲で次々と事件が起きるなあと思いながら読んでいましたが、皇帝のあり方としては果たしてどうだったのかな(苦笑)でも最後を読む限りなかなか上手い落とし所でしたかね。2021/10/10
よっしー
20
耀世が皇帝として帰ってきた事で、慣例も何もすっ飛ばして蓮香を皇后にすると宣言。そりゃ、他の后妃達を敵に回しますよね…と言いたくもなります。後宮でのトラブル解決の手腕は相変わらず鮮やかですが、蓮香が皇后となってもあまり良い未来が想像できない気がします。皇帝として、国より個人を選ぶ…このまま行けば愚王となりそうで怖いですね。瑛庚というストッパーがあるから保っている気がします。2022/10/29