講談社青い鳥文庫 呪イアツメ（１） 死人のコレクション

著者名：虎走かける【作】/日向あずり【絵】

講談社（2021/08発売）

• ISBN：9784065244371

内容説明

本格ホラーが、青い鳥文庫に登場！

わたしは、御神楽千舞、小学5年生。2週間前に悪夢を見てから、足が動かなくなっちゃったの。
病院を出たところで出会ったのは、おさななじみで2歳年上のリュウくんだった。
「その人形が、ちぃのことを呪っている。」
――リュウくんが告げたその瞬間、わたしは、リュウくんといっしょに、真っ暗な空間に落ちていった。
そのリリー人形は、魂の力で動けるようになった呪物……魂絡繰（タマカラクリ）だという。
リリー人形が魂絡繰になったのには悲しい理由があった。
でも、そのままにはしておけない……。
いっしょに戦ってくれるのは、狼の魂絡繰・十狼太さん。
リュウくんは、リリー人形の呪いを祓ってくれるの！？

＜小学上級・中学から　すべての漢字にふりがなつき＞

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[cooky]

読んじった。🐺

2021/12/11

[イカまりこ]

なかなかに怖かった。呪物を調伏する力を持つリュウ君がお供のオオカミ男、十狼太と呪いを払うアクションパートと、呪物になぜ魂が宿ったかの記憶を追体験するヒロイン千舞のパート。呪物の記憶が怖い！各話、短編かと思ったら最終的に一つの呪物によって引き起こされたトラブルだった。オバケや呪いはフワッとしたホラーだけど、殺人鬼の殺人シーンが回想されるので子供が一人で読むには少しケアが必要なような…あとがきで作者さんの考えが書かれてたので、本当に危険なことは何なのか、どう対処したらいいか親子の会話になればいいと思う。

2021/10/22

[■■■（伏せ字）]

普通に怖くて泣いちゃったんだけど。ＣＥＲＯＺを狙うには血糊が足りない程度のヤバみ。児童向けレーベルにとんだおにちくが舞い降りてしまった。主人公サイドのやさしみが濃いめで、ＳＡＮ値を回復させながら読み進められる作りになっているんだけど、もしかして、ホラー筋超回復理論に基づく特殊な鍛錬法なのでは……。へレディタリーでもテキサスチェーンソーマサカーでもニコニコ楽しめる特殊な人材の育成を企てているのでは……。怖い（著者が）！挿し絵もかわいいのにしっかり怖くて偉い。

2021/10/01