冷たい戦争から熱い平和へ(上):プーチンとオバマ、トランプの米露外交

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冷たい戦争から熱い平和へ(上):プーチンとオバマ、トランプの米露外交

  • 著者名:マイケル・マクフォール【著】/松島芳彦【訳】
  • 価格 ¥3,564(本体¥3,240)
  • 白水社(2021/07発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
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  • ISBN:9784560098158

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内容説明

オバマ政権の駐露米大使が明かす緊迫の外交

バラク・オバマとジョー・バイデンの下で、米露関係を対立から協調へと「リセット」する政策を立案し、「ロシアの民主化と西側への統合」を推進した政治学者が回想する、外交の舞台裏とは? ヒラリー・クリントンら米政界の重鎮たちが推薦する、NYタイムズ・ベストセラー!
著者はスタンフォード大学政治学教授。オバマ政権の対露外交を主導し、駐露大使になってからはSNSを駆使して、ロシアの一般市民にロシア語で直接語りかける異色の大使だった。しかし、国内メディアを支配して情報を統制するウラジーミル・プーチンは激怒し、新任大使を「好ましからざる人物」として、ロシアへの再入国を拒否したのだった。
本書には、一人の学者、一人の外交官、そして家庭人が、ロシアや国際情勢の荒波にもまれながら、現実に対処してゆく姿と心理が描かれている。著者は客観的に自らとロシアを観察しており、国際情勢に影響力を行使するプーチンの内面を探る手がかりにも満ちている。
「エピローグ」では、ドナルド・トランプ周辺とロシア、プーチンとの「怪しい関係」に章を割いている。ロシアが介入した2016年大統領選挙の真相にも迫り、興味深い。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

鮫島英一

14
米露外交の表題に目が行きがちだが、著者マイケル・マクフォール氏には注意が必要。僕はこの手の作品が大好きなのでマクマスター氏やブレジンスキー氏やキッシンジャー氏の著作を手に取ってきた。今作も同じようなアプローチなのかと思い込んでいた。同じなのは活動された舞台というだけだった。彼らが地政学的視点を重視していたのに対し、著者は人権とか民主主義を重視する活動家的視点なのだ。専門がロシアなのに門外漢のアラブの春とかにいらん口を出す。こんな人物がロシア大使として赴任したのだから、プーチン氏が怒ったのは無理もない。2023/02/07

Masayuki Shimura

2
【これは本書の結論でもある。プーチンが次第に正気を取り戻し、西側との融和を模索するだろうという期待を持つことは、もうできない。だからロシアと西側の融合という事業の終結を宣言したのだ】(文中より引用)・・・・・ロシアを愛し、ロシアに飛び込み、そしてロシアとの関係を変えようと試みた著者が、「生涯をかけた仕事が失敗に終わった事実を認めねばならない」と書き記す時の無念を思うと、胸にとてつもなく重たく冷たい感情が去来するように感じられました。分厚いですが読み応え抜群の一冊。2022/04/19

papahaba

0
ソ連時代から、研究者としてロシアに関わり、オバマ政権でホワイトハウス ロシア担当、その後 ロシア大使になった異色の外交専門家の、個人的な軌跡と、ロシア分析。冗長な記述が多いが、リセットへの試行とその失敗が、自己弁護なく正直に描かれている。2024/08/26

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