内容説明
ロングセラー『育児の百科』で知られる小児科医が、人間らしい社会の実現と生きることの意味を追い求める中で見出した様々な命の姿。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツキノ
17
2021年2月発行。『育児の百科』がお守りなので、松田先生の文章なら読みたい!と取り寄せたらSTANDARD BOOKSでありました!書かれた年と著者が何歳であったかが書かれているのがとてもいい。「おとなは子どもにたいして、もっと謙虚でなければならぬ。子どもの心にしかないものを、もっと大事にしなければならぬ。」「幼児のなかにある原鉱を発掘し、精錬することが教育だ」など名言多数。自身の孫との触れ合いも書かれている。栞の執筆は『父と子の絆』の島田潤一郎。2021/08/01
サラダボウル
14
今年一番の出会いの本は、もうこれに決まった。小児科医として、教育や社会、生きることに関して、氏が生きて掴んできたものを惜しみなく伝えてくれる。お孫さんとのやりとりは、ユーモアが溢れる。「医学を学ぶのには自然に忠実でなければならぬ」その眼差しは、育ちゆく子ども達へも向けられる。大正初期、多くの赤ちゃんの命を奪った病の原因を、ある医師が母親のおしろいの鉛だと特定した。政府は売り切れるまで販売停止にしなかった。穿った見方が時に擡げる。読書低下を為政者は好むかなと。2023/04/30
naotan
13
『育児の百科』松田道雄さんのSTANDARD BOOKS。「字ちゅうもんは、支配たらいうもんと、ひっついとる」という視点にハッとした。2021/04/14
水の都
4
子育て中、なだいなださんとかと同列の紙面カウンセラーだった方。「慌てないでお子さんをよく観察しましょう」などなど、紙面でのアドバイスがどれだけ力になったか‥。こうして手っ取り早く再読できてラッキーでした。2023/06/16
カメハメハダイオーイカ
4
子育ての頃バイブルとして活用した「育児の百科」の著者の珠玉の文章を「STANDARD BOOKS」として集めて刊行されたので読んでみた。「育児の百科」が出たのが1967年なので今となっては古い情報もあるが現在も引き続き販売されているのをみれば、いかに松田道雄さんの考え方が先進的であったかが伺い知れる。本書での「子どもだって子どもなりにものさしを心にもっている」というくだりは、まさしく著者が子どもに寄り添って子どもの人格を肯定するスタンスを如実に表わしていると感じた。2021/05/21
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