ハヤカワ文庫SF<br> 火星へ 上

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ハヤカワ文庫SF
火星へ 上

  • ISBN:9784150123314

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内容説明

一九六二年。人類は月面基地と宇宙ステーションを建設し、つぎは火星入植を計画していた。〈レディ・アストロノート〉として知られる女性宇宙飛行士エルマは、航法計算士として初の火星有人探査ミッションのクルーに選ばれ、悩んだ末に三年間の任務を引き受けるが……。改変歴史宇宙SF第二弾

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

coolgang1957

47
えーと、これいつ書きはったんやろ🧐最近ですよね。なんか賞貰った「宇宙へ」の続編とのことですが、なんか違和感満載です。火星へ有人ロケット飛ばせるような時代が60年代で、まだパンチカード使ってるし、60年代やから仕方ないやろけど有色人や女性への差別があって、SDGsを叫んでる現在の状況とのずれ感が微妙にオッチャンの心を揺らせます😓昭和に書かれた話やったらそれなりに違和感ないんやけどね。もしかしてそれが狙い?そんなことないやんね😆日本語訳が”地球へ”のもじりなんもアレやし、そんなこんなで下巻いつ読もかなぁ2021/09/09

ぐうぐう

25
『宇宙へ』の続編。月面コロニーを建設した人類は、次なる目的地として火星を目指す。とはいえ、エルマ達の障壁となるのは、ここでも女性への偏見であったり、人種差別であったりする。火星計画の一員に選ばれたエルマだが、その理由が宇宙予算獲得のための効果的な広報活動の一環として女性参画が必要だったとするのが、なんとも苦い。「わたしの肩書きは航計士かもしれないが、世間一般には、人々を星の世界に誘うポスター・ガールなのだから」とはエルマの弁。(つづく)2023/03/15

わたなべよしお

24
 ちゃんと説明しにくいんだけど、面白いよなぁ。人種差別にジェンダー問題、地球温暖化をも匂わす。ちょっと普通のSFとは違うけど、読ませる筆力がある。時は1960年代、当時の技術レベルじゃないような気がするが、やっぱり、ちゃんとしたSFだと思う。さて、下巻だ。2021/08/13

宇宙猫

20
★★★ 主人公のエルマはコネで広告塔として火星探検隊へ押し込んでもらい、メンバーから反感を買いながら出発する。60年代に火星に行くというチャレンジングな話だけど、個人の悩みを中心に進行していき、主人公に共感できないので辛い。2022/05/25

tetsubun1000mg

18
1960年代アメリカで、月面基地が設営され火星探索に向かおうという設定。主役が女性航計士でPCも実用化されていないのでデータはパンチカード、計算機も真空管、航路計算も六分儀だって。地球での宇宙飛行士訓練、月面基地での低重力や宇宙船内での無重力生活などが映画のように綿密に描かれている。人種差別問題や、女性同士の腹の探り合いなど現実的な問題も入ってきてアメリカの人気TVドラマの雰囲気。主役のヨークと夫ナサニエルとのお色気シーンもあり、かつて映画で人気だった「007」を見ているかのよう。エンタメ系映画みたい。2021/08/24

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