内容説明
「え? マケインって誰のこと?」
クラスの背景である俺――温水和彦は、あるとき人気女子・八奈見杏菜が男子に振られるのを目撃する。
「私をお嫁さんにするって言ったのに、ひどくないかな?」
「それ、いくつの頃の話?」
「4、5歳だけど」
それはノーカンだろ。
これをきっかけに、陸上部の焼塩檸檬、文芸部の小鞠知花など、負け感あふれる女子たちが現れて――?
「温水君。女の子は2種類に分けられるの。幼馴染か、泥棒猫か」
「なるほど、大胆な分類だ」
負けてこそ輝く彼女たちに、幸いあれ。
負けヒロイン――マケインたちに絡まれる謎の青春が、ここに幕を開ける!
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
芳樹
125
こりゃ傑作。前評判通りの面白さでした。いみぎむる先生のイラストも最高。本作品にピッタリですね。さて、幼なじみの関係一つとってもそれぞれ違って、また負けパターンも色々で(負けた方には申し訳ないが)楽しく読ませてもらいました。「マケイン」たちのその後、という切り口が新しくて良いですね。読み進めて行って終着点がなかなか見えてこず、どうなっちゃうのと思いましたが、上手いことオチが付いて最後にくすりともうひと笑い。負けてから始まる青春だって良いじゃない。続編があれば嬉しい限りです。2021/07/27
六点
76
アニメから入ってKindleアンリミテッドで無料になっていたので読む。なお続刊は購入した。アニメ、コミカライズ、原作それぞれ良さがある。どこをどう端折ったかを見比べてみるのも、演出の勉強になるかと思う。2024/08/29
星野流人
73
めちゃくちゃおもしろかったです! 主人公とヒロインの恋物語の前に、儚くも散っていった負けヒロイン……そんな彼女たちにスポットライトを当てたラブコメ。まず負けヒロインたちが負けヒロインとは思えないくらい可愛くて魅力的で、だけど負けヒロイン故にどこか残念なところもあって。そんな彼女たちとのコミカルなやり取りは、読んでいてとても楽しいものでした。合宿に行ったりと楽しいイベントをこなしながら、一方で恋の切なさもしっかり描いているのが良かったです。負けヒロインもストーリーもイベントも全てが楽しい、最高のエンタメ作品2021/08/10
rotti619
69
登場ヒロインが全員目の前で振られて、誰一人主人公に気持ちが一切向かっていないという、こんなコンセプトのラノベは初めて読んだ。まさに異色。でも、気持ちは向かっていないけど繋がっている。その関係を悪くないと思っている。その辺のさじ加減が素晴らしい。短期間なのに、主人公とヒロイン達と間に生まれた、思いを共有する仲間意識のような空気はこの作品を読む上でとても心地よいものにしている。最も主人公自身は誰にも告白していないし、振られてもいないのだが。その辺の不憫さも含めて、絶妙なバランスで成り立つ素晴らしい作品だった。2021/07/27
こも 旧柏バカ一代
68
こういう話だったんだ。糖尿病のオッサンにはキツイ砂糖を吐く話では無く。いや、アレはアレで楽しいけど。フラれた側の子にスポットライトを当てた話だった。こういう感じの話なら読めるけど、遭遇率がメチャクチャ高いな。ついでに部活の先輩達のキューピット役になってるのも、それで負けヒロインが発生するのに立ち会ってしまったのもね、、なかなかに面白い。そして、小説家になろうへの投稿も、、へーそうやってとうこうするんだ、、2023/12/17
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