ちくま学芸文庫<br> 私の憲法勉強 ──嵐の中に立つ日本の基本法

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ちくま学芸文庫
私の憲法勉強 ──嵐の中に立つ日本の基本法

  • 著者名:中野好夫【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 筑摩書房(2021/07発売)
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  • ISBN:9784480099235

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内容説明

1950年代初頭、冷戦の激化を背景に起こった日本国憲法改正論。この動きに対し、シェイクスピアの翻訳で名高い英文学者が反応する。改憲派の主張は、アメリカによって押しつけられた憲法を廃し、日本人が自主的に憲法をつくることであった。しかし、かれらの主張は本当に妥当なのか。日本国憲法成立の事情を調べながら、浮かび上がった事実を平明率直にまとめたのが本書である。そこには国民がまたも騙され、個人の自由や権利が制約されることへの危機感があった。憲法という国民的利害の最も重大なものについて、われわれはどのように臨むべきなのか。著者の切実な訴えはいまも強く響く。

目次

まえがき
1 わたしの憲法勉強
2 いわゆる「押しつけ」にいたるまで
3 憲法第九条が生まれるまで
4 「自主的」という看板と真実
5 改憲論の根底にあるもの
6 日本人の憲法意識
付1 憲法改正案 松本烝治
付2 日本国憲法
付3 大日本帝国憲法(旧憲法)
付4 日本人の生活意識に関する調査
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てつ

42
書かれている議論は古いが、憲法改正を考える際に最低限押さえておかなければならない内容だろう。2019/05/01

ひでお

2
中野好夫のさんといえば、モームの小説をこの人の翻訳で読んだことを思い出します。本書はその著者が憲法について真正面から向き合った本です。1965年の出版ですが、改憲議論の本質は今もそのまま通用するように思えます。多くの人が今一度この本を手に取って、自分の国の憲法について、よく考え、議論できたらいいと思いました。2019/11/05

比丘尼坂

0
憲法の解釈本ではないが、意見が素直に納得できる。 元々、憲法、人権思想自体輸入物であるし、仏教もキリスト教の教えも日本古来の思想ではない。現行憲法が押し付け憲法なので自主憲法制定のスローガンは説得力を持たない。2022/01/31

aochama

0
約50年前の本ですか、陳腐化どころか今にも通じる内容です。著者は、市民感覚で改憲への意見に対する素朴な疑問をぶつけ、慎重に自分の考えを整理し、騙されないよう気をつけるポイントを指摘します。2020年に改憲したいと首相が主張する昨今、一読しておきたい本です。2019/05/05

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