内容説明
千三百年余もの時を超えて、今も読まれ続けている現存するわが国最古の歌集である『万葉集』。今回は皇子たちの歌について考察していきます。悲劇の皇子と言われる有間皇子や大津皇子の歌をはじめ、時の権力者であった中大兄皇子、政治的に不遇であった志貴皇子、政治的に有能であった高市皇子の歌についてみていきます。
目次
◆第一章 有間皇子の挽歌
第一節 有間皇子について
第二節 巻二・一四一歌
第三節 巻二・一四二歌
◆第二章 中大兄皇子(天智天皇)の三山歌
第一節 中大兄皇子について
第二節 中大兄近江宮御宇天皇三山歌
◆第三章 志貴皇子の懽《よろこ》びの歌
第一節 志貴皇子について
第二節 志貴皇子の懽びの歌
◆第四章 高市皇子の挽歌
第一節 高市皇子について
第二節 高市皇子の挽歌
◆第五章 大津皇子の挽歌
第一節 大津皇子について
第二節 大津皇子の挽歌
◆主な引用・参考文献一覧
◆あとがき