内容説明
「なぜ孫俳句はつまらないのか」。むずかしい俳句に挑む!
ついつい作りがちな「孫を詠んだ俳句」は、なぜ駄句ばかりなのか!?
五七五に収まらない「字余り」俳句や、季語がたくさん入っている「季重なり」俳句を作るのは、やっぱりタブーなのか!?
大好評の『NHK俳句 夏井いつきの季語道場』に続く、夏井いつき道場シリーズの第二弾。俳句入門レベルを抜け出したい読者は、まず本書「俳句道場」からご一読いただくのがお勧め。
第一部「俳句道場 むずかしい俳句に挑む」では、初心者は避けた方がよいとされるテーマや苦手として避けられやすい表現方法を課題に募った投稿句を題材に、夏井いつき選からむずかしい課題の攻略手法をひとつひとつ考察していく。お題は全部で二十一。既存の歳時記では余り目にすることのない秀作を多数収載し、夏井いつき節炸裂のぶっちゃけ論考とともに、創作の視野を広げる実践的なヒントを満載した。
第二部「俳句道場 動物俳句の知られざる世界」では、俳句をリスペクトしてやまない動物ものまね芸の達人・江戸家小猫との特別対談も収載。(動物写真・半田菜摘)
「その手があったか、挑戦する勇気がわく!」「名句の見方がガラリと変わった!」。俳句開眼へと誘う俳句道場へ、いざ入門あれ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nazolove
14
どっちかっていうと、この本のほうが個人的にささった本であった。 季語って言われても私はどっちかっていうとインドア派なのであんまりイメージが…と思ったが、この本は実にこういったジャンルにはこういう作り方がいいんじゃないの?という理論が書いてあって大変勉強になった本であった。 さらに最後の江戸屋小猫さんとの対談も本当なら聞いて感じてみたいな、と思う内容で大変面白く読ませてもらった。 まだまだ俳句は下手だけどこの本をヒントに作ってみたいな、なんて思った。2021/09/17
かふ
11
句会があるので付け焼き刃のような読書なんだが、あまり面白いと感じられない。このへんが問題かと。当たり前すぎるのかな?「俳句ポスト」で入らなくなったのもあった。初級からやり直し。今自由律の方に興味が行っているからな。俳句を毎日作る楽しさと投稿句は別なんだと思う。そもそもこういう本のテクニックはさんざん云われてきたこともあって入選する人は誰でもやっていると思う。それでそれを知った上で禁を犯すのか?そういう紙一重の差に才能が現れるものなんで、こういう本は気休めにしかならない。初心者向きとも思えない。2023/05/26
MOTO
8
『宿題』は死ぬほど嫌だったけれど、大人になった今は与えられる『お題』がちょっと羨ましい♡(おいしそう)(笑) (不気味)(香り)(糸)(手触り)…。テーマが決まってると詩もみつけやすいし、何より夏井先生の指導、解説付きともなると、尚更(何か)詠みたい気持ちが盛り上がってくる。(実際、盛り上がってくるだけで、簡単に詠めはしないのですが♪)でも、思案中の脳内は四季巡り、過去を巡り、言葉を彷徨う。たいへん楽しい時間です。2021/09/22
貧家ピー
3
月間NHK俳句テキストの連載。募集句を素材にして「難しい俳句」へのアプローチを分析。 第一部「俳句道場 むずかしい俳句に挑む」テレビの語り口同様に、類句や凡人の句をぶった切っているのが見られる。 第二部「俳句道場 動物俳句の知られざる世界」江戸家小猫との特別対談収録。2021/12/18
ずず
0
同じような発想の句ばっかりになっちゃう話が面白かった2024/12/30