文春e-book<br> ありがとう、わたし 乃木坂46を卒業して、心理カウンセラーになるまで

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文春e-book
ありがとう、わたし 乃木坂46を卒業して、心理カウンセラーになるまで

  • 著者名:中元日芽香【著】
  • 価格 ¥1,300(本体¥1,182)
  • 文藝春秋(2021/06発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163913919

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内容説明

乃木坂46に1期生として加入した中元日芽香さんは、「ひめたん」の愛称で多くのファンに愛された人気絶頂の中、アイドルとしての活動を停止します。
実はこの5年ほど前、アンダーメンバーの頃から、彼女には異変が起きていました。摂食障害(過食症)を経験したのです。選抜入りどころか、なかなかアンダーの最後列から前に行けないストレスが、彼女を食べ物に向かわせたのです。そのせいで太ってしまい、メンバーの中で悪目立ちするようになりました。
それでもアンダーのセンターをつとめる頃には、過食症はいったんは収まります。しかし、なかなか選抜メンバーには選ばれず、握手会でファンから「次こそは絶対選抜だよ」と言われたとき、「もう期待しないで」と応えてしまいました。彼女は期待されることに疲れてしまったのです。
ようやく選抜メンバーに上がり、今度は1列目を目指す、という時期に彼女は、仕事を楽しめていないボロボロの自分に気づいたのです。家から出られない、涙が止まらない、リハーサルに行けない、笑えない、喋れない、伏し目がち……。ついには休業を余儀なくされました。医師の診断は「適応障害」でした。
それからの彼女の大きな支えとなったのは、カウンセラーの言葉でした。
「(カウンセリングで)あなたは秀でたものが何もないと言ったけれど、五年間も頑張り続けてきたことがすごいことだと思うよ。誰もができることじゃないんじゃないかな」
「今まで自分が泣けなかったから、代わりに身体が泣いてくれていたんだね。辛かったでしょう。頑張ったね」……
日芽香さんは心身が回復していくにつれ、カウンセリングに魅力を感じはじめます。そしてカウンセラー養成スクールに入り、カウンセラーとして、自分の辛かった経験を生かす道を歩みはじめました。

アイドルとして何を感じ、いかにして適応障害を乗り越え、人の悩みを受け止める立場になったのか――。日芽香さんのこれまでの思いを余すところなく綴る、初の書下ろし作品です。

乃木坂46樋口日奈さん推薦!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぽて

17
2番目の推しのひめたん、乃木坂にいた時、こんな想いだったんだね、、。私も適応障害のような時があったからその時の気持ちも重なり涙が溢れました。今、楽しく仕事ができてるみたいで嬉しく思います。元乃木坂という肩書きを重荷に感じることなく、中元日芽香さんとしてこれからも幸せに生きていってほしいです。陰ながら応援してるよ〜!大好き2021/08/26

七彩 -nanase-

12
元・乃木坂46の中元日芽香さんの本。乃木坂ファンではないので一度スルーしたが、私が患った適応障害を経験された方で年が近い事もあって、やっぱり気になって手に取ってみた。中元さんの適応障害の経験談は、私が経験した症状とそっくりで、「やっぱりそういう病気なんだ。私だけじゃなかったんだ」とホッとした。「精神疾患は甘えだ」とか偏見を受ける事があるが、全くの誤解で、むしろ頑張り屋さんほどなりやすい病気だと確信した。摂食障害について学べたのもよかった。人生を変えるほどの経験をしてみて、初めて気付く事って本当に沢山ある。2021/12/18

やまねっと

10
元乃木坂46のひめたんこと中元日芽香のアイドル時代の懐古と今やっているカウンセラーのことについて書かれた本。 ひめたんのストイックさとキャパオーバーしてしまって体調を崩すところは本当に苦しかった。 この本は乃木坂について書かれているが、個人が出てくることはない。この時誰々がどうだったかとかは全く出てこないがあくまでひめたんの一人称で綴られていく。文章も読みやすく数時間で読めた。乃木坂46ファンは読んでおくべきだ。こんなに頑張っていた子がいたんだという証が、書籍になって本当に良かった。 ひめたん応援します。2022/06/19

ぽむはづ。

10
同年代で適応障害、職業は"先生"という別人格を持つ私は、共感が多かった。辛い過去も、まるで話し言葉のようなフランクさで、深刻でなく読み進めることができた。ツインテのひめたんも好きでした。■気の抜けたところを見られるのが嫌なのです。■加減がわからないのが私です。ほどよく手抜きをするなんて高等テクニックが使えないのだから、故障箇所を見なかったことにするほかありません。■振り返ってみて、やっぱり私のした選択に何一つ後悔はありません!全部正しかったと思いたい。それを証明するのは自分自身の、これからの行いですよね。2021/06/28

やす

10
妹の話が出てくるかと読む。妹の面倒をよく見たって記載の見であった。乃木坂46創設メンバーでありながら適応障害で脱退。自分を見つめなおし心理カウンセラーとして再出発するまでの自叙伝。頑張るのは大切だけど度を過ぎてはいけないって誰でも知っていることだがいざ自分がどういうところまで来ているかは壊れてみないと分からないのかもしれない。客観的な視点を持てていればおかしいと分かるのかもしれないが、そこで限界突破と思ってしまってもおかしくはない。恐ろしいことである。2021/06/27

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