内容説明
人種も貧富の差もごちゃまぜの元底辺中学校に通い始めたぼく。人種差別丸出しの移民の子、アフリカからきたばかりの少女やジェンダーに悩むサッカー小僧。まるで世界の縮図のようなこの学校では、いろいろあって当たり前、みんなぼくの大切な友だちなんだ――。ぼくとパンクな母ちゃんは、ともに考え、ともに悩み、毎日を乗り越えていく。最後はホロリと涙のこぼれる感動のリアルストーリー。(解説・日野剛広)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ろくせい@やまもとかねよし
457
英国ブライトン在中の女性が綴る随筆。英国の中学校は11〜16歳までの5年間。アイルランド人の夫との息子が進学以来 、彼の学校に関わる出来事などを綴る。「底辺学校」と過激な言葉で始めるが、東洋人に対する「チンク」「チンキー」や南アジア人や中東人に対する「パキ」を批判的に捉えるなど、本書主張を捉えることが難しい印象。一方、自己確立に悩む難しい子育て時期の教育面から彼女は息子を極めて健やかなに生育していることが窺える。初めて知った「foster family」。「里親」が直接的な表現をしていないのはなぜだろう。2022/01/04
ehirano1
434
本書による新しい体験ができたことは僥倖でした。「無知は克服できる」がとても印象的。先ずは本書を読むことでその一歩を踏み出せると確信できました。良書だと思います。2024/05/25
おたま
373
読書会の課題本。以前からどんな本か気になっていたけれど、読書会のおかげで読むことができた。そして、読んでよかった。イギリスのブライトンで保育士をしているブレイディみかこさんと、元底辺公立中学校に入学した息子さんが体験したことが書かれている。そこには様々な問題が潜んでいる。経済格差、そこからの教育格差、人種差別、LGBTQの問題等々。それらの問題にブレイディさんは決して現実から遊離しない言葉で、だがしかし、流されない言葉で関わっていく。平易な言葉遣いながら、読者を様々な問題に直面させてくれる。そこが魅力的。2021/11/14
エドワード
351
イギリス南部ブライトンに住む日本人の母とアイルランド人の父を持つ中学生の息子さんの喜怒哀楽に満ちた日々を、母親のみかこさんの視点から眺める。中学校の様々な行事、ミュージカル、音楽会、水泳大会等からイギリス社会もとい世界に渦巻く、日本にいては到底気づかない、貧困や格差や分断や差別や偏見が垣間見える。彼はイギリスではチンクと蔑称され、日本に帰省すればガイジンと蔑称される。レイシズム、多様性世界の地雷が身近に転がっている。そんな現実の中、子供の素直な心に感動し、真っ直ぐ前を向いて生きていく親子を応援したくなる。2021/08/08
mae.dat
324
息子さんの日常を通して、社会の中にある軋轢のようなものが浮かび上がります。イギリスと日本では文化や社会構造が違います。移民、格差や階級、ダイバーシティといった問題が顕在化している様子は興味深い一方で、どこか距離を感じる部分も無きにしも非ずかな。とはいえ、対岸の火事ではないということも確かで、日本でも言葉としては確実に浸透してきているのかと。社会システムは万能ではない故に、全面的に委ねるでもなく、かといって背を向けるでもなく、どう付き合っていくかを考えるそんな距離感を再認識させる一冊かと思いました。2026/03/19
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