ハヤカワ文庫NF<br> 新薬という奇跡 成功率0.1%の探求

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ハヤカワ文庫NF
新薬という奇跡 成功率0.1%の探求

  • ISBN:9784150505752

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内容説明

〔成功率0.1%の探求〕先史時代から人類は薬となる木の根や葉などを探求してきた。今でも科学者の創薬計画が医薬品に結実するのはわずか0.1%であり我々が恩恵を受ける薬やワクチンはまさに奇跡の所産なのだ。新薬開発の舞台裏を第一線で活躍する研究者が描く。『新薬の狩人たち』改題。解説/佐藤健太郎

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

J

11
★★★☆☆ 医学、生物の本は読むが、薬の本は初めてかも。植物由来、合成化学、微生物由来…と歴史を辿りつつ、アヘン、アスピリン、梅毒治療薬、ペニシリン、インスリン、高血圧治療薬等の具体的な薬の開発(というより発見)物語が展開する。中には知っていた話もあるが、大半は初耳で大変面白かったです。2018年の本ですがワクチンは商業的に魅力的がなく大手企業が対応していないのが問題、という記述がある。その後、起きたCOVIDのことは「文庫化」の後書きで記載がある通り。。2023/08/28

おーえ

7
人類が新しい薬を手に入れるために行ってきた様々な知恵や創意工夫のすごさ! というのがわかる本と思っていたら、基本無茶な実験や偶然によって生まれた薬の多さにびっくりする。 よりよい麻酔薬を手に入れるために、今ある物質に似てる物質を片っ端から吸い込んでみるとか。 現代になると企業の利益の追求との兼ね合いや安全性の確保の問題も出てきてより複雑に。 知らないジャンルのロマンが詰まってていい本でした。2022/05/15

glaciers courtesy

6
まず驚くのは、19世紀半ばまで麻酔というものは存在せず、暴れる患者を何とか押さえつけ手術が行われていたということ。三国志で関羽が手術の際に麻酔もせず、碁を打っていたというエピソードが三国志演義に出て来て、それを僕たちは英雄譚のように思っていてけど、麻酔なんてその時代にはもちろんないということだし、碁も恐らく気を紛らわすために打っていただけなのかと思うと、すこし、ガッカリする。それはさておき、19世紀以降に誕生した現代薬の歴史的背景が語られるが、向精神薬や抗鬱剤は機序さえ明らかになっていない事実に驚くのだ。2021/08/08

ちゃあぼう

5
この作品は新薬探索の歴史書だと思う。有名な薬品が開発され世に出てくるまでの困難な過程が分かり易く記されている。この作品を一言で表すなら文中にあるこの一文だと思う。「誤った仮説や偶然の幸運は昔からずっと新薬探索に欠かせない要素だった。」新薬の開発には今もって途方もない時間と莫大な予算がかかっている事実を知ることと科学者たちに感謝をしなければならないと思えた。2021/07/03

G軍曹

3
⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎2022/04/12

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