内容説明
「もうすぐ死ぬってわかってる。でも…」
わたしの分まで生きて!
痛いほど切ない、最期の日々。
余命短い少女の友情と恋の行方は!?
――号泣必至の感動作!
SNSで自殺願望を綴っていた城野絆は、秘密の投稿を同じクラスの徳川郁に見られてしまう。
だが、郁からも重大な秘密を告げられる。
「あたしの寿命、あと半年なんだ」。
絆は余命短い郁の「死ぬまでにやりたいこと」の実現に協力するが、そこには驚愕の真実が…。
孤独な《死にたがり》少女と、《生きたい》美少女の友情の日々を描く号泣必至のストーリー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まる子
12
死にたくて、同情されたい絆と生きたくて、同情されたくない郁があることから最後の半年を過ごすことになった。「生きる」「死ぬ」、特に後者は自分でもどうにかできる事ではない。だから命、未来がある人は大切にして欲しい。という著者の願いなのでしょう。櫻井さん自身、メンタルが弱くて、そんなかつての自分を絆として投影したそう。だからか?帯に「号泣必至の感動作」とあったけれど、泣くほどではなかった(冷たい自分💦)。クリープハイプの『風にふかれて』からインスピレーションが湧いた作品。実際にいるだろうな、とは思う。2021/10/04
きくりん
6
いやぁ…傑作だった。 死にたくて同情されたい絆と、生きたくて同情されたくない郁が出会い、友情を深めていくお話。 端的に言って、「登場人物、全員不器用。」というキャッチコピーが浮かぶほど、どのキャラもどこか不器用な所があり、人間くさいなぁと思いました。 実際に読んで体感して欲しいので、極力ネタバレは避けますが、郁がとある理由でいきなりバジャマを脱いで、手術の傷を見せるシーンで、郁の裸体の様子が美しく描かれており、それがより、命の最後の輝きというか、⤵2023/08/04
ひまわり
5
最後はどうなるか分かっていて読んでいたのに,やっぱり泣いてしまいました。「君の膵臓をたべたい」が頭の中に思い浮かびました。2021/12/30
Erika
4
友達も居ない退屈な学校生活。親とも上手くいっていない。SNSに居場所を求め心の澱を吐き出す毎日。どうしようもない心の痛みから解放されたくて自分の身体を傷つける。そんな彼女がある少女との出会いで変わっていく。他人に背を向ける生き方から少しずつ他者と向き合っていこうとする成長の物語。10代が読むと共感しやすいかも。2024/04/17
カゲツナ
4
城野絆のように自殺願望ある人って、実際にいるとは思う。それでも、この物語のように誰かが手を差し伸べてくれたら未来は変わる。 ただ、この話はそれだけではない。 切なくて悲しい。 泣けた。 これは涙の物語と言える。その先に希望はあるけどね。2021/06/23
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