内容説明
殺人者を裁けぬ法とは何かを問う。心優しい少女が無残に殺され、壮大な復讐の装置は動き出した! 社会派推理の傑作長編――バイオリニストをめざしていた無垢な少女が、拉致され、暴行を受けて惨殺された。親たちを襲う激しい悲傷と、私的制裁への衝動。慟哭の中で崩壊する家庭。逮捕された冷酷な犯人はしかし……。相応の刑罰を免れた殺人者は、許されてよいのか? 社会派推理小説の第一人者が、法と人間に鋭く迫る、衝撃の長編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
MIKETOM
6
愛する娘が拉致監禁され強姦殺人の犠牲者になる。犯人は未成年ゆえ極刑にはならない、と知った父親が復讐の鬼になる。ってストーリーは先月、東野圭吾『さまよう刃』で読んだけど全く同じ骨子。ただし内容は全然違うが。本書で悲劇なのが、父親が復讐に燃えるあまり妻を顧みなくなり、妻が不倫に走ってしまって夫婦間が完全に崩壊してしまうところだろう。妻の心境もよくわかる故に切ないところではある。ただ、相手が決定的に悪かったのが悲劇に拍車をかけてしまった。ラストはあれでよかったのか。なんとも煮え切らない後味の悪さにモヤモヤする。2018/08/08
tnyak
2
作品世界に引き込まれるようになり、一気読み。小説としてすごく面白かった。ただ、ラストはなあ、、、 2024/11/28
Eri Asa
1
とても面白くて一気に読んでしまったけど 描写がすごくて心が痛い……完全な悪の登場人物を作ってしまうと物語に入り込みやすいけど 後味は悪いです2017/01/27
如月光子
1
私 音楽もナカナカでしょ!でも殺人事件はお粗末でした。
朱音
1
復讐譚。わが娘が拉致監禁のあげく殺されて…というのは小説のみならず現実味があるところがこわいところだ、とも思う今日この頃であるが。その「娘」に対して複雑な…というところがこの話のミソであろう。最後のオチ(?)には驚いた。さすが。2004/03/08
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