内容説明
銀幕の大スター「花ジン」こと花村陣四郎のパワハラに耐えるマネージャーの北上は、ある夜、危険な魅力を放つ秋場という男と出会う。秋場に惚れこんだ北上は、その恋人である鈴子も巻きこみ、花ジンから大作映画の主役を奪い取ろうと画策する。芸能界の裏側をかい潜りながら着実に階段を上る3人だが、やがてそれぞれの思惑と愛憎が絡み合い、事態は思わぬ展開をみせる――。虚々実々の駆け引きと二重三重の嘘、二転三転のどんでん返しが、めくるめく騙しの迷宮に読者を誘う技巧派ミステリーの傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽろん
37
何度も挫折しそうになった。途中までは、惰性の様に読んでしまっていたが、話し手の変化球に目が覚める思い。流れ星3人の数奇な人生。壮絶なはずなのになあ。これを粋と呼ぶのだろうか。2021/07/10
ほたる
11
メインの登場人物は三人しかいないながらも、お互いにお互いが難しく絡んだ物語。物語の展開にある一つの仕掛けが加わることにより、その複雑さを生んでいる点が面白い。やはり人の奥底の想いを描くのが上手い作家さんだと思う。読了後タイトルが刺さる。2021/06/10
なべさん
6
大スター花村陣四郎、通称花ジンのもとで働くマネージャー北上は、あと夜、ある女に絡まれ、そして秋場という魅力的な男と会う。そして彼を花ジンの代わりの大スターにしようと奮闘して行くと。連城さんの愛の機微を描かせると、心を奪われてしまう。2022/12/29
ist
5
あらすじに書けないくらいのどんでん返しの連続。さあ時計の針を戻そうか、で時間軸も行ったり来たり、一人称と三人称も行ったり来たり、もはやこの地の文は誰のモノローグなのかそれすらわからなくなり、俺とは誰のことで、あいつは誰を指しているのかすらわからなくなるほど。 著者の手練手管の超絶技巧にコロッコロに転がされてしまった。2022/10/10
mtom
5
うーーん。期待を込めすぎてから読み始めてしまったばかりに。。連城三紀彦さんは伊坂幸太郎さんが好きであろう虚構の花をものすごく美しく咲かせるプロなんでしょうかね。"策を弄すれば弄するほど人間には限界がある"byディオ(ジョジョの奇妙な冒険)2021/09/01




