ハルキ文庫<br> 911代理店

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ハルキ文庫
911代理店

  • 著者名:渡辺裕之【著者】
  • 価格 ¥748(本体¥680)
  • 角川春樹事務所(2021/06発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784758443647

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内容説明

「911」──米国は日本と違い、警察、消防、救急の区別なく、緊急事態は全てこの番号に電話を掛ける。そこで必要な対応を決定するのだ。「株式会社911代理店」はそれを日本で行うことを目的とする。恋人をテロで失い自棄になっていた元スカイマーシャルの神谷隼人は、ある出来事を契機にそこに勤めることに。しかし元悪徳警官と名高い社長をはじめ、元詐欺師に現天才ハッカーなどと、社員は皆一癖も二癖もあって? 正義とは何かを問う、痛快アクション!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんごろ

171
元警察と前科者達が、ちょっとした出来事から、意外な事件となり解決していく。これはハードボイルド?それともエンタメ?どっちなのかな。けっこう引きこまれて読みました。もうちょっとアクションシーンの迫力とスピード感あればとは思うけど、久しぶりに映像で見てみたいという物語であり、久しぶりに続編を読みたいと思う物語。続編でたら間違いなく読みます。2021/01/05

future4227

48
渡辺裕之さんの作品にしてはアクションが控えめの作品だった。地道な捜査をメインに据えて一歩一歩事件解決に向かっていく。元ラブホテルを事務所兼社宅にしているなんでも屋みたいな変な会社という設定もさることながら、登場人物のキャラ設定が実に魅力的だ。社員は前科者ばかりだが、その道のプロ集団。正義のために自分の特技を存分に発揮する。主人公が語学堪能で無敵なぐらい強いのと、天才的女性ハッカーが出てくるのは、渡辺さんのいつものパターン。でも、ちょっとコミカルで哀愁漂う雰囲気は新しい作風を感じさせる。続編に期待!2020/11/26

28
この作家さんの新シリーズ?と期待しましたが、ちと(^-^;傭兵代理店やオッドアイほどの骨太感がなく…。ちと残念なり。2020/12/26

のんちゃん

27
神谷隼人はフランス人の恋人をテロで亡くした事が原因で、航空機警乗警察官(対テロの任務で旅客機に客を装って乗る武装警官)の職を辞し無気力に生きていた。そんな折ある出来事をきっかけに(株)911代理店に勤める事となった。そこは、正義を貫く為集まった、悪徳と言われる元警察官の社長や前科のある詐欺師、スリ、爆弾魔、天才ハッカー等が活躍する職場だった。所謂ハードボイルドかな。事件の発端から解決迄ハラハラしながら読んだ。あまりこの手の話を読まないので、想像とは違った話の展開だったが楽しめた。続編もあれば読みたい。2020/10/23

海燕

15
久々にスリリングな作品に出会った。初読みの著者だが、これまで何故知らなかったのだろう。濱嘉之氏の公安シリーズを思い出したが、濱さんが警察出身であることを考えれば、警察でもないのにこの著者はよく描いていると思う。鍵師、豪華客船、カジノのことなど色々と取材して、興味深く物語に取り入れている。チームの構成員は訳ありでそれぞれ得意分野がある設定だが、人によって十分にそれが活きていないのが残念。最近、シリーズ物に手を出して一作目だけで放り出すことが続いたが、今回は次に進むだろう。2022/05/20

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