講談社現代新書<br> 未来のドリル コロナが見せた日本の弱点

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講談社現代新書
未来のドリル コロナが見せた日本の弱点

  • 著者名:河合雅司【著】
  • 価格 ¥913(本体¥830)
  • 講談社(2021/06発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065238769

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内容説明

累計88万部超『未来の年表』シリーズ第4弾!

少子化はコロナ禍で18年も早まった!
日本の病巣である「社会の老化」を、このような「人口減少ドリル」で易しく学びましょう。


Q・次の空欄に当てはまる数字は?
現在、主な消費世代の●人に1人が高齢者
A.3 B.5 C.7

Q・次の空欄に当てはまる数字は?
2021年のダイヤ改正で、終電時刻が●分繰り上がった路線も
A.37分 B. 87分 C.137分

Q・次の文章の誤字を正してください。
2020年、573件もの介護時業者が消えた

Q・次の文章の誤字を正してください。
日本の労働生産性は、OACD加盟国37ヵ国中26位

Q・次の文章の誤字を正してください。
2030年、AIが進展しても64万人もの終業者不足に

問題文の内容はすべて、コロナ禍があぶり出した真実です。答えと詳しい解説は本文中に!

・・・・・・

コロナ禍からの再興に手間取ることになれば、国家としての衰退の歩みはいよいよ早くなる。国際マーケットどころか国内マーケットをも外国資本に奪われ、多くの日本企業が外国資本の手に渡り、国益を守れなくなることが懸念される。

人命が最優先であることは論を俟たないが、少子高齢社会が受けるダメージのリアルから目を背けることは許されない。

「社会の老化」を放置し続ければ、「未来の年表」は悪化の一途をたどる。経済的困窮どころか、やがて国家の致命傷となる。

われわれは、ただ傍観し嘆いてはいられない。「社会の老化」が進んでいることを前提として対応策を考えるしかない。

まずわれわれができることは、コロナ禍がもたらした変化を正しく理解し、「社会の老化」がそこにどうかかわったのかを知ることだ。そして、次の一手を考えることに尽きる。

――「はじめに」より

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひろき@巨人の肩

110
国家の行く末を示す「人口動態」からコロナ禍の影響を分析。少子高齢化社会が大きく進行した。2021年の出生数は46.1万人と政府想定より18年早く減少。妊娠届け、婚姻届けも減少しており、少子化が急速に進む。経済活動は、高齢者の警戒心と同調圧力の強い国民性から大きく停滞。「社会の老化」が顕在化した。コロナ対策では、特に病院の「自由開業制」による病床不足を指摘。著者の提言は、政治・社会における「若者優先」の意図的な施策。現在の人口動態では、無意識的にシルバー民主主義が進む。若者の挑戦を見守る社会の器が問われる。2022/04/20

KAZOO

96
この方の「未来年表1・2」「未来の地図帳」を読んでいますがその中から日本に関することを取り出し、最近の若い人にもっと未来の状況を理解してもラ位タイということなのでしょう。問題を出してそれについて解説しているのが第1部、第2部には日本を守る「切り札」5か条ということでとくに若い人に興味を持ってもらうような構成で私にはわかりやすかったと感じました。2022/05/14

breguet4194q

87
「未来の年表」シリーズの第4段。膨大なデータを駆使して、問題提起をしています。「社会の老化」(要するに平均年齢の上昇)の今後の危険性を主張。今回はドリル形式で、しっかり読んでもらいたいとの著者の意図はわかるが、大見出しが「出生数は□万人ほどになる」の様になっていて、これを中見出しにもやられてるので、正直鬱陶しい。挙げ句、小学生の漢字ドリルのように「コンイン件数」と表記されると呆れるしかない。そこまでドリル形式にこだわる必要はないです。大事なことが書いてあるのに、意図した効果が裏目に出た感じがします。2022/01/31

きみたけ

61
著者は人口減少対策総合研究所理事長、作家・ジャーナリストの河合雅司氏。以前「未来の年表」を読みましたが今回コロナの影響でその年表がどうなるかを記載した本。全編にわたってコロナ後の予測をしていて大変興味深いです。コロナ禍により「社会の老化」が浮き彫りになり、知らず知らずのうちに社会全体の思考や発想・行動が「守り」に入り、やがて社会全体の活力が損なわれ国家が衰退していくことに警鐘を鳴らしています。スキルを磨き年齢を越えて「必要とされる人材」であり続けるか、仕事を選ばず新しい分野に挑戦し働くか、悩むところです。2021/11/01

Koichiro Minematsu

55
日本は少子高齢社会。それは単なる日本の社会が老化しているということ。このコロナ禍で追い討ちが更に進んでいる気がして仕方ないと感じた。企業の若返り、実力本位のポジション人事、結果の平等ではなくチャンスの平等、若者の突破力に委ねるしかない! 若者を支えよう!2021/08/25

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