内容説明
行き先も告げず、櫻子さんが消えた…。正太郎は担任の磯崎と、櫻子の親戚の薔子と共に、櫻子さんの足跡を辿り始める。誰も居ない櫻子の屋敷を経て、層雲峡の温泉地へ向った正太郎たちが見たものは……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スズ
160
突如失踪した櫻子さんを捜すため正太郎と磯崎先生、薔子さんが層雲峡を捜し回る話と、犯罪者の友人の家賃を払い続けた女性の死の謎に正太郎と櫻子さんが迫る話の2本立て。葬儀屋・料理人・大工・医者・保育士による監禁事件を通じ、何の罪もない善良な人を殺害しても数年で出所出来てしまう事もある日本の裁判に対する燃え盛る憤りや悲しみに触れて、人の命の重さとは何かを考える正太郎が印象的。炊飯器を使って骨格標本を作ってみたという正太郎の話題に凄く喰い付いた櫻子さんの相変わらずの骨好きに安心し、進路を決めた正太郎の今後も気になる2017/10/21
た〜
118
前巻の最後からして、物語が一気に動くことを期待していたが、そういうことは一切なかった。既刊から細かな違いは出してはいるものの、いい加減動きがないと継続して読むのがしんどくなってきた。2017/03/27
みかぴょん
102
櫻子さんシリーズは大好き。今回読み終わった後は 重たいに尽きた感じ。櫻子さんが帰って来てくれたのは良かったんだけどね。花房の影も見え隠れして そろそろその線のお話を進めてほしいな。正太郎もだんだん大人になってきたというか 櫻子さん化しつつあるところが危うい感じ。次回も楽しみ。2017/04/21
FULL2
95
キャラクター紹介で紹介されるキャラがどんどん増えていく。今頃ばあやさん!?ってなったけど、本編読んで伏線だったのかなと。第壱骨で正太郎が覚醒したのは結構好きな展開。門前の小僧習わぬ経を読む。2018/09/12
ひめありす@灯れ松明の火
86
櫻子さんの安全装置になりたいと願う少年。だけど、自ら死に寄り骨に纏わりつき、櫻子さんの真似事を始めてしまう。自分はもう何も感じないから大丈夫だと、自らを鼓舞する姿には核が見えなくて。まるで降りしきる桜の花弁を懸命に跳ねて集める小さな子供のよう。その花弁が全て散ってしまったら、彼は果たして立っていられるのかな、とその危うさについて危惧する。血筋や知識、そして環境といった骨の様な大樹を背に負う櫻子さんよりずっと、彼の方が危うい存在だ。櫻と似た蝶に、もう騙されるな。花弁と違ってそれは自分の意志でお前を誘うんだよ2017/05/28
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