内容説明
現役医師が描く圧巻のデビュー作!
修業先の和食店を追い出された赤坂翔太は、あてもなく町をさまよい「まぎわ」という名の料理店にたどり着く。
店の主人が作る出汁のおいしさに感動した翔太は、店で働かせてほしいと頼み込む。念願かない働きはじめた翔太だが、なぜか店にやってくるのは糖尿病や腎炎など、様々な病気を抱える人ばかり。
それもそのはず、「まぎわ」はどんな病気にも対応し、患者に寄り添った食事を提供する、特別な食事処だったのだ。
塩一つまみ気軽には使えない店の正体に戸惑いを隠せない翔太。そんな中、翔太は末期がんをわずらう元モデル・如月咲良のための料理を作ってほしいと主人に依頼され――。
病と向き合う若き料理人の葛藤と成長を現役医師が描く、圧巻の感動作!
(底本 2021年6月発行作品)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
50
まぎわのごはん?あの・・死のまぎわ?。お医者さんでなきゃ書けない本も数多くありますが、この本はまぎれもなく逸品かも。人が死ぬって言うのは寿命が切れた時のことじゃなくて、生きる事をあきらめた時だと。不摂生をしてもしなくてもある日突然医者から告げられた病名に蒼白になることもある。そんな患者に寄り添った食事を提供する、特別な食事処が「まぎわ」。店には店の流儀がある、それを勝手に手を加えた事で店を首になった翔太。たどり着いたところがこのまぎわ。病人に食事は大切なもの、料理を工夫しながら伸びていく翔太を応援したい2023/10/01
たるき( ´ ▽ ` )ノ
40
Kindle Unlimitedにて。まさかこんなに心に響くとは思っていなかった。軽い気持ちで読み始めたけれど、危うく電車で泣きそうになった。生きることを諦めた時が死んだ時。本当にそうだな。2023/09/22
ゴルフ72
30
自分はまぎわでは何を食べたいんだろう?オムライス!それもふわふわ卵なんていらない、ただチキンライスの上に乗っかっている卵でいい!でもこの物語ではそんな簡単な問題ではない。翔太の包丁さばきに心がこもった時に咲良さんの最後の幸せな晩餐になる。それは芝親方に教えられた心だ。マスターと小夜さんに励まされ咲良に桜を提供する。心温まるそんな物語2025/05/13
おれんじぺこ♪(17年生)
22
これ、ほんとにお医者さんが書いたお話なの?ってくらい読みやすくて泣けた(しかも号泣)タイトルから内容は想像できるけど、ちょっとみんな読んで!って感じ。翔太にはなんどかムカつくけど(笑)2023/07/02
鈴木拓
21
誰もが死を迎えるのに、普段はそれを意識することなく生活している。しかし、命の終わりを身近に感じたとき、ひとつひとつの瞬間がとても貴重なものとなるように思う。大切な人に何かをしたいと感じて、その時間に限りがあるとしたら、何を優先するかを必死に考えるだろう。主人公のわからずや加減を見て、ひどいものだなと感じるが、きっとこれは私自身でもある。当たり前の明日があると考えて疑わないことで、無駄にしている時間がたくさんある。料理は相手のためにつくるものだ、という言葉に大切な気づきがあった。2025/12/09
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