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内容説明
新型コロナ危機では、人々の間で「自粛派」と「反自粛派」の対立が起きた。サル学の見地によれば、自粛派は生物の本能として感染症を怖がる「サル的」で、反自粛派は理屈で恐怖感を抑制できる「ヒト的」。「ヒト的」のほうが進化形だが、「サル的」のほうが命を守るうえでは合理的ともいえる。この対立は、中世ペストのときも江戸時代の感染症危機でも繰り返されてきた。なぜ「自粛する、しない」の相違は生まれるのか。「永遠の敵」のようにも見える両者は、果たしてわかり合えるのか。サル学者によるコロナ文化論。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
29
なんじゃこのタイトル?と手に取ったら、あっ!サルの先生!?読み始めて笑いが止まらなかった。これ、極上のエンタテインメントだと思います。古生物学者や地質学者と話していると、人の絶滅も地球の寿命も自然な流れとして語られますが、ここでも生物学者が淡々と生物の学習能力と生存への本能を比較研究する様が興味深いです。どちらが正しくても間違っていても、それすら生き残り戦略の一つ。そう解釈するとなんか楽になれる気がしました。ちなみに自分はワクチンは接種済(反対派の人は容認)ですが、非自粛派よりかな。2021/09/13
マッキー
6
まあ簡単に言うと、自粛する人としない人では脳の処理に違いがあり別にどちらが劣っているとかでもないという話。私は自粛度合いはこの作者のスタンスに近かった。2022/07/23
うだうだ
5
老教授のコロナに関わるエッセイ。なるほどと思うところもあれば(ケガレの話など)、事実誤認では?と思うところ(ヘビの恐怖の話)も。著者はサル学専門なので、サル学の話を中心に据えて欲しかった。2021/08/05
むさみか
3
「ヒト的」のほうが進化形だが 「サル的」のほうが命を守るうえでは 合理的ともいえるそうです はっきり分からないものに対しての 生物的な恐怖がないと 生存率にも関わりますからね 途中で徒然草も引き合いに出してきたり 日本でロックダウンできないのは 城壁都市ではないからとか なかなか 話が多岐にわたり サルのお話だけでない所が 面白かったです2022/11/17
Tゾー
0
自粛派=本能に忠実な猿脳 反自粛派=理性的なヒト脳 と分類できるようですが我が国でコロナが壊滅的な被害をもたらさなかったのは文化的な背景もあるのではないかという指摘が面白かった。 一番記憶に残ったのは兼好さんの話でした2024/08/14
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