内容説明
「好き。だから付き合って」
小学校からの幼馴染である村瀬扶由花による突然の告白。
どこか戸惑いを感じながらも、高校二年生の大澤悠明は初恋の相手でもある扶由花と付き合うことにする。
デート、文化祭実行委員、海岸での花火……順調に仲を深めていく二人だったが、ある日扶由花はいきなり悠明の前から姿を消す。
そこには彼女が過去に患っていた大きな病と、切なすぎる秘密が関係していた――。
これは、11年越しの告白から始まる、君と僕の未来を探す恋物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Peter Rabbit@ポプちゃん大好きです
26
《あらすじ・感想》小学校からの同級生だった村瀬扶由花から僕は高校二年生のある日突然告白される。急な話に僕はよくわからないまま、文化祭実行委員からデートまで順調に進める二人だったがある日忽然と扶由花は姿を消す。それはあの切なすぎる秘密によって離される二人だった__。あまりにも壮大な話だったのでうまくあらすじをまとめられませんでした。パラレルワールドのお話で、たくさんパラレルワールドの話を読んだ私でも純粋に楽しむことができる作品でした。号泣まではいきませんでしたがうるっとくるお話でした🥲2023/07/14
ツバサ
18
終盤に明かされる真実は序盤から中盤までの展開の見方をガラッと変えるもので、良い構成でした。自分の好きな相手が病に倒れたら…というシチュを両面から見れるのは珍しいなと思いました。良い締めくくり方でした。2021/05/26
白雪ちょこ
16
ありがちで泣ける恋愛小説かと思いきや、まさかのパラレルワールドが軸になっているSF恋愛物語だったとは。 「僕は昨日、昨日の君とデートする」に少し似ている。 愛しい人が難病を抱えて、早くに亡くなってしまったら。 切なさ、虚しさ、心を痛めるようなシーンが多々あり、思わず苦しくなってしまう。 お互いに、生きている姿を見たいというからこその望み。 彼女の苦しむ姿を見るのは、本当に辛かっただろうと思う。 題名の意味は、主人公のハルが「生きている間だけでも、君の美しい姿をずっと見ていたい」というメッセージなのだろう。2023/10/08
彩灯尋
14
パラレルワールドの恋愛もの。自分の好きな人が病気になってしまった時、それにどう付き合っていくのか、受け入れていくのか。変にありきたりなエンドにこじつけようとしてなくてとても好き。パラレルワールドものだとは思っていなかったが、内容を知らずに手に取れて良かった。2022/12/06
稲荷
13
物語全体の構成がよく、後半の盛り上がりが際立っていた。パラレルワールドが設定の話は多いけど、新鮮さがあり楽しめた。2021/12/10