特撮と怪獣 わが造形美術 増補改訂版

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特撮と怪獣 わが造形美術 増補改訂版

  • ISBN:9784845636235

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内容説明

「ウルトラマン」の意匠世界を構築した芸術家の名著!
「シン・ウルトラマン」のデザインコンセプトの原点『真実と正義と美の化身』も掲載

成田亨(1929年生~2002年没)は
『ウルトラQ』『ウルトラマン』『ウルトラセブン』に
実質的な美術総監督として参加、
怪獣・メカなどのデザイン全般を手掛けた伝説の人物。
本書は1996年に発刊、近年は入手困難となっていた
成田亨の自伝『特撮と怪獣 わが造形美術』に
初版から25年の間の情報を略年譜や仕事目録に追加するなど
増補改訂して復活したものです。
映画『シン・ウルトラマン』(監督:樋口真嗣、企画・脚本:庵野秀明)
に登場するウルトラマンのデザインコンセプトの原点でもある
油彩画『真実と正義と美の化身』、
そして本書のために描かれたオリジナルデザイン原画も掲載されています。
芸術家・成田亨が、怪獣デザインの発想、自身の彫刻作品、映画特撮美術など
その類稀なるアートセンスのすべてを語り尽くした名著です。

<内容>
おもな目次
ウルトラマンの顔の構造
ウルトラマンの美と強さ
『ゴジラ』の特撮現場に入る
壊れるビルの作り方
宇宙空間や雲をいかに描くか
半抽象造形に傾斜する
「強遠近法」を考案する
『ウルトラQ』の撮影現場
高山良策と金城哲夫
怪獣デザインの三原則
自信作ガラモン
怪獣のイメージと造形化作業
ウルトラマンは七頭身である
構造的怪獣レッドキング、ゴモラ
ギャンゴ、ベムラー、ガボラ
ザラブ星人、ジャミラ、ダダ
シーボーズ、ゼットン
マンからセブンヘ
竜と鬼は神の怪獣である
etc

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ねりわさび

81
1995年に上梓されたインタビュー集を2021年に増補した書籍。モノクロ絵画の他、生い立ち、彫刻、ウルトラ怪獣や未完成作品への想いを収録している。彫刻家としての葛藤や円谷プロへの不信なども収録され、人間としての成田亨を深く掘り下げている良書。たいへん面白かったですね。2023/11/14

Bugsy Malone

75
「ウルトラQ」の途中からウルトラシリーズの美術総監督としてウルトラマンや数多の怪獣をデザインした成田亨さんの自伝。第一章の「ウルトラマンの死」に記されたウルトラマン鎮魂歌は芸術家としての成田亨さんからの胸が詰まるような叫びだと感じ、本文でも時折あらわにする円谷プロとの確執は、読んでいてとても哀しい気持ちになる出来事です。それでも生い立ちから怪獣デザインを始める経緯、ご自身で決められた三原則のもとに怪獣デザインをなされた当時のお話はわくわくする程面白い。巻末にはご子息の俳優成田カイリさんが増補改訂版に→ 2022/05/18

ホッパー

57
シンウルトラマンで反映されている部分への理解が深まった。どういう考え方でウルトラマンや怪獣のデザインがされていたのか分かっていくのがとても面白い。2022/05/29

北白川にゃんこ

5
ふむまさに職人という事か。一般人からは分からない芸術性に満ちている。偏屈さを持ちながらもユーモアも有している。そんな人のように思えた。2022/07/02

azi_tarou

4
彫刻、特撮美術、怪獣・宇宙人、そしてウルトラマンのデザインを手掛けた成田亨氏のインタビュー。生い立ちから学生時代、円谷プロとの関わりまで赤裸々に語っていて実に複雑な生涯だなあと。仕事と芸術のせめぎ合い、円谷プロとのゴタゴタによる苦悩は十分に伝わってくるが、冒頭の「ウルトラマンは死んだ」にはちょっと笑ってしまった(今日までシリーズが続いていることによって彼のことを知った身なので……)。成田デザイン怪獣のキャッチーさの理由について語られているのは良かったです。2022/08/07

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