内容説明
完全燃焼した者、最後まで己の美学を貫いた者、ケガに泣かされ続けた者、海外に活路を見出した者……どんな名選手にもやがて終わりの時が訪れる。長嶋、王、江川、掛布、原、落合、古田、桑田、清原など、球界を華やかに彩った24人の「最後の1年」をプレイバック。全盛期の活躍に比べて、意外と知られていない最晩年の雄姿に迫る。有終の美を飾るか、それとも静かに去り行くか。その引き際に熱いドラマが宿る、男たちの挽歌。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
岡本
129
名選手たちの現役最後の一年にスポットを当てた一冊。野球観戦を初めてから約15年にて、自分が観始めた頃には掲載されている殆どの選手は現役を引退しており指導者の印象が強い。引退時の引き際の良し悪しが必ずしもその後の野球人生に繋がる訳では無いことがわかる。近年の名選手にスポットを当てた続編に期待。2021/06/27
ma-bo
68
昭和から平成初期にかけての名選手の最後の一年にスポットをあてた一冊。平成以降の選手中心の続編希望。各選手の最後に、エピソードや関わりを交えて次の選手の紹介があるのが斬新(若干苦しい繋げかたもあるけど)2021/08/18
むーちゃん
56
最後まできれいに現役生活全うできる人の方が少ないですね 一軍で活躍できる人も一握り。 改めて、とんでもない世界です。😊 2025/06/15
おいしゃん
43
プロ野球で大活躍した選手の、あえて最後の1年の姿をまとめた、ありそうでなかったドキュメント。やはり多くは不遇な、または日の当たらない晩年を過ごしたためか、こんな背景だったのかと意外なポイントも多い。また章ごとに取り上げる選手が少しずつリンクする構成も面白く、買って大正解な一冊だった。2021/09/15
d3
30
死に様とは生き様であるという言葉を聞いたことがある。現役期間が限られているプロ野球選手も、どのように戦ってきたかがそのまま引退の形に反映されているように感じた。 中継ぎやDHでまだ続けられたとしても引退を決める先発エースや4番打者。逆にまだ通じる場所があるならチームが変わっても現役であり続けることを望む選手もいる。 どれほどの名選手であっても必ず訪れる最後の一年。すべての選手に共通するのは悔いの残らないように挑戦する姿だ。 日々を精一杯過ごすことの大切さを教えてくれる。2025/03/13