内容説明
自らの脆さと闘いながら女性解放・平和運動に身を投じた等身大のらいてう像。15年戦争期の沈黙と戦後の再生を辿った論考を増補。
感想・レビュー
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ネギっ子gen
56
【舞台で描かれる姿と、現実の姿は大違い】自らの脆さと闘いながら女性解放・平和運動に身を投じた平塚らいてう。本名、明(はる)。戦時中の沈黙と戦後の再生を辿った論考「平塚らいてうと『十五年戦争』」を増補。人間味溢れる平塚明を、実の孫が率直に語る。<明治・大正・昭和を通して60年にわたり女性と子どもの社会的権利を主張した。現存の社会は、「力の支配による男性文化」であると批判し、「男性中心の文化――生命の原理に反した文化」の転換を訴える。「生命の原理」すなわち「母性」を尊重し、反戦、反核、平和を叫び続けた>と。⇒2023/07/08
masanari
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前半の著者からみた平塚らいてう像についてと平塚の結婚まではとても面白く読めた。後半は似たエピソードが繰り返され、やや冗長。加えて姑としての平塚に共感できなかったことものれなかった一因か。2021/07/01