小学館クリエイティブ単行本 岩泉舞作品集 MY LITTLE PLANET

著者名：岩泉舞【著】

小学館（2021/05発売）

• ISBN：9784778038397

内容説明

『七つの海』に新作漫画＆未収録を加え復活

1992年に刊行された一冊の短編集で≪伝説≫となった漫画家・岩泉舞。

瑞々しい感性で描かれたジュブナイルファンタジーの作品群は、時代を超越し今でも根強いファンが多数いる。

今回、表題作である新作短編マンガ「MY　LITTLE　PLANET」（32P）で、約30年ぶりの“復活”を果す！



本書では、1992年に刊行された『岩泉舞短編集1　七つの海』収録「ふろん」、「忘れっぽい鬼」、「たとえ火の中…」、「七つの海」、「COM　COP」、「COM　COP2」をコミックスではカットされた雑誌掲載時カラーを再現して完全収録。

さらに単行本未収録作「KING－キング－」、「クリスマスプレゼント」（原作：武論尊）に加え、描き下ろし新作「MY　LITTLE　PLANET」を収めた決定版！



≪伝説の漫画家≫の復活を目撃ください。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[海猫]

1992年に刊行された一冊の短編集で≪伝説≫となった漫画家・岩泉舞。≪伝説の漫画家≫の復活を目撃ください。ということだけれども、私は岩泉舞は最近知った漫画家で短編集「七つの海」も読んで時間が経っていない。約30年という時間の重みは実感ないものの、今回新たな作品集として出たこの本を読んでも、各編読み応えがある。今回、特に短編の「七つの海」が心に刺さる感じがした。新作「MY LITTLE PLANET」は画や演出が現代的にブラッシュアップされていている上、充実の内容。できれば著者のさらなる新作を読んでみたい。

2021/05/28

[有理数]

90年代初頭に、複数の短編だけを残して長く活動を断ってしまった幻の漫画家の短編集。画風はどちらかというと『少年サンデー』に掲載されていそうな面持ちだが、実際は『少年ジャンプ』。どの短編も枚数は少なめながら、さらっと終わる印象はなく、綺麗な幕切れで魅せてくる。ストーリーそのものはどれも面白いが、何よりどの短編も「生と死」が扱われていて、それらに対する向き合い方や、キャラクターたちの持つ哲学が独特。爽やかさと切なさを併せ持った重力を心に与えてくる。多くのファンがいて「天才」と呼ばれるのも納得の作品群。

2021/08/09

[じょり]

読メで知って気になっていた1冊。たまたま書店で見つけて購入。約30年前の作品、ジャンプ掲載とのことで、どこかで見かけた作品もあるのだろう。何となく懐かしさや絵の好みを感じた。COM・COPは話も好みで面白かった。MY LITTLE PLANETでは現在の絵柄でしょう、ガラッと雰囲気が変わっていたけど、この書下ろしに至るまでがぎゅっと詰まった1冊なんだろうなと思った。いくら優秀でも傲慢になってはいかんよな。大賢者様は結果がわかっててあのようなことをさせたのかな。でも、二人の幸せを願ってたと思うけどね。

2021/10/11

[あつ子🐈‍⬛]

泣いてしまった。実家にまだ集英社コミック版があるはず。全部好きですが『七つの海』が最高に好きでした。 表題作の描き下ろしも、とても良かった。こんなにも心をざわめかせる漫画家さんの帰還に拍手を送らずにはいられない。 おかえりなさい。また会えて本当に嬉しいです。

2021/06/14

[まめむめも]

初読。大切に読んだよ。前半は約30年前に出版された短編集『七つの海』の再録。後半は未収録作品と書き下ろし新作！どの短編も切なくて楽しくて優しいお話でした。まさか30年の時を経て新刊を手にできるとは！生きてて良かった！ありがとうございました！

2021/06/01