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内容説明
森の一軒家で,働きもののグレイ・ラビットは,うぬぼれやの野うさぎヘアと,いばりやのリス・スキレルといっしょに仲よく暮しています.牛乳屋のハリネズミ一家,物知りのフクロウ,恐ろしいキツネやイタチなど,森の仲間たちが活躍する有名なシリーズから,未紹介の最初の4話を選び,心をこめた決定訳で贈ります.
目次
第一話 スキレルとヘアとグレイ・ラビット┴第二話 どのようにして、グレイ・ラビットは、しっぽをとりもどしたか┴第三話 ヘアの大冒険┴第四話 ハリネズミのファジー坊やのおはなし┴訳者あとがき┴カバー・さし絵 フェイス・ジェイクス
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
53
再読。幼い頃、ピーター・ラビットシリーズが好きだった私が次に取ったのがこの本でした。だが、イタチやキツネなどの肉食獣には食事として狙われる上、誰かの為に思ってやった事が人間世界では犯罪という皮肉の利かせっぷりに再読して困惑しきりでした。臆病で自惚れ屋のヘアと我儘で威張り屋のスキレルに尽くすグレイ・ラビット。しかし、危険を承知で一人ぼっちでフクロウの所に行く時、若々しくて自由になった気分になる場面が大人になった今の方が沁みます。ファジー坊やの失踪事件は人間の身勝手さと動物達の差異が浮き彫りになるのが印象的。2025/07/19
たつや
51
灰色ウサギだからグレイラビットなんですね。読む前はピーターラビットやシルバニアファミリーをイメージしてましたが、そこに、ムーミンも足したい気分です。基本、ほのぼのした動物のお話は癒されるので、好きです。アニメや人形劇で見てみたい。2017/01/31
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
39
森で暮らすウサギのグレイ・ラビット、野ウサギのヘア、リスのスキレル。自然描写を感じながら、森で暮らす動物たちのちょっとした事件や冒険物語。ドキドキハラハラしつつも、ほのぼのとして楽しかった。2022/05/24
coco
31
挿し絵のイラストは可愛らしいけれど、お話自体は割と、きちんと自然の世界の摂理に沿って描かれているため、ハラハラしながら読み進めていく部分も多々ありました。働き者で心優しいグレイ・ラビットですが、仲間がピンチになったときに助けにいく行動力もあり、優しさだけでなく心の強さも感じました!2021/02/20
おおた
23
読了後に「よかった」とため息一つ。3匹一つ屋根の下に暮らす、気取り屋の野ウサギ・ヘアとお調子者のリス・スキレルと献身的なグレイ・ラビット。刺激的な事件が起きるわけではないし、草食動物が卵のサンドイッチを食べたりもするけど、この小さな世界にいつまでも浸っていたいと想わされる。単なるおままごとに終始せず、時にはしっぽを取られたり、「だまされシチュー」を作るキツネに拐かされたりするところを、いかに小さいものの知恵で乗り切るかも楽しみ。ちがう挿絵が定番らしいが、本書のFaith Jaquesも丁寧な絵ですてき。2016/01/30