内容説明
▼『井筒俊彦英文著作翻訳コレクション』の第六弾。
▼井筒俊彦がエラノス会議で発表した講演論文12本を初邦訳。
井筒を世界に知らしめた伝説の〈エラノス会議――。老荘思想から禅仏教、華厳、儒教、水墨画、俳句、シャマニズムまで、東洋の思想を縦横無尽に語った全12回の講演録。
『意識と本質』へと連なる思索の跡、待望の邦訳!
目次
1 老荘思想における絶対的なものと完全な人間
2 禅仏教における自己の構造
3 禅仏教における意味と無意味
4 東アジアの芸術と哲学における色彩の排除
5 禅仏教における内部と外部
6 儒教の形而上学におけるリアリティの時間的次元と非時間的次元
7 素朴実在論と儒教哲学
8 『易経』マンダラと儒教の形而上学
9 禅仏教における時間のフィールド構造
10 イマージュとイマージュ不在のあいだ――東アジアの思惟方法
11 存在論的な事象の連鎖――仏教の存在観
12 天空の飛遊――神話創造と形而上学
解説 澤井義次
監訳者あとがき
参考文献
索 引



