集英社文庫<br> 放課後ひとり同盟

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集英社文庫
放課後ひとり同盟

  • 著者名:小嶋陽太郎【著】
  • 価格 ¥572(本体¥520)
  • 集英社(2021/05発売)
  • GWに本を読もう!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~5/6)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087442212

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内容説明

「なにか護身術習えば?」痴漢に遭った女子高生の林は、友人にそう提案されるがまま、パルコの屋上にいる「蹴り男」に会いに行く。その男は、降ってくる不幸を阻止するために、空に向かって蹴りを続けていると言うが……(「空に飛び蹴り」)。離婚寸前の両親、体と心の性別の不一致、永遠に叶わぬ恋。一人きりで悩んで今にも心が爆発しそうな時、この本はきっとあなたの味方になる! 青春連作短編集。

目次

空に飛び蹴り
怒る泣く笑う女子
吠えるな
ストーリーテラー
僕とじょうぎとぐるぐると

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

papako

43
いやーよかった。この方の前に読んだ七三が地面に埋まってる話もアンソロジーもだけど、なんか好き。ゆるくつながる連作短編集。ストーリーテラーだけ、ちょっと怖かったけど、全部よかった。うるうるした。原田視点の話読みたかった。もうちょっとこの方の本、追いかけてみよ。2024/09/12

007 kazu

25
小学生を含む学生目線での5作の短編。よく見られる手法だがゆるく登場人物がつながっている。最初の「不幸蹴り」はエキセントリックすぎたが、亡き想い人(?)の幻影を追い、人の道を踏み外す大学生を描く「ストーリーテラー」がいい。相手に合わせて最後まで「ストーリー」の体で接するも全てを見通している後輩バイトの高校生敷島のとる行動が最高。女になりたく、男子を好きになる高校生三崎の苦悩。若い人のもやもやを描くという点でよくあるテーマのため、キャラの魅力が評価の分かれ目。お気に入り多数。続編思わず希望してしまう。★3.52025/01/05

シオウ

25
表紙のお見事な蹴りに惹かれて手に取った。ページを捲ると短編が5編。それぞれ形は違えど悩む人と寄り添う人の物語になっている。家族、恋愛、性別、容姿、漠然とした不安…悩みは多岐に渡り、寄り添い方も人それぞれ。中にはかなり重い悩みもあるが、比較的軽めのタッチで描かれておりスラスラ読める。しかし彼らが溢れる想いを吐き出す場面は、どの話も胸にぐっと来るものがあった。4話目と5話目が特にお気に入り。4話目の彼女の寄り添い方に笑い、5話目は優しく聡明な小学生が大活躍!2021/05/25

秋田健次郎

15
表紙から爽快感のある青春小説と思いきやそれだけじゃない。妙に生々しいリアルな思春期の質感も含まれていて、それが本作の唯一無二な魅力になってると感じた。思春期特有の悩みを抱えた青少年たちの連作短編なんですけど、主人公たちの世間への鬱屈した不平不満がなんとも生々しい。何がって、小説という媒体の都合上、そういう不満はうまく言語化されていがちなのに、本作は曖昧なまま扱われていて「なんか分からないけどイライラする」感じがそのまま出力されてる。でも、最後には心地よさを与えてくれるから読後感は清々しい。2024/01/11

ツバサ

14
少年、少女の生きづらさが描かれていて、そこから抜け出す方法は大袈裟ではないが視界が広がるきっかけは転がっているんだな。自分らしく生きるためには様々な壁があるが諦めない登場人物達に救いを感じました。素晴らしい短編集でした。2021/03/31

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