エネルギー環境経済システム

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エネルギー環境経済システム

  • 著者名:藤井康正
  • 価格 ¥3,740(本体¥3,400)
  • コロナ社(2021/05発売)
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  • ISBN:9784339066463

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内容説明

エネルギー環境に関わる行政・企業のプロジェクト指標である,エネルギー,環境,経済という三つのキーワードについて,数多くの事例を通して丁寧に解説。電気系学生や社会科学系学生だけでなく,事業立案者にも読んでほしい一冊。

目次

1. 序論
1.1 超長期の地球的規模の課題
 1.1.1 地球の有限性
 1.1.2 持続可能な開発
1.2 エネルギー環境経済システムとは
 1.2.1 三つのシステム
 1.2.2 視点や価値指標としてのエネルギー,環境,経済
 1.2.3 エネルギー環境経済システムの対象
 1.2.4 エネルギー環境経済システムのモデル化
 1.2.5 複合的な学問領域とさまざまな関連トピック
1.3 本書の構成

2. エネルギー技術
2.1 エネルギーの物理的な分類
 2.1.1 熱エネルギー
 2.1.2 化学エネルギー
 2.1.3 力学エネルギー
 2.1.4 電気・磁気エネルギー
 2.1.5 光量子エネルギー
 2.1.6 核エネルギー
2.2 エネルギー変換
 2.2.1 熱機関とヒートポンプ
 2.2.2 電動機と発電機
 2.2.3 燃料電池と電気分解
 2.2.4 発光ダイオードと太陽電池
 2.2.5 電力変換
 2.2.6 燃料合成
2.3 エネルギー輸送
 2.3.1 エネルギー輸送技術
 2.3.2 各種燃料の輸送
 2.3.3 熱エネルギーの輸送
 2.3.4 電気・磁気エネルギーの輸送
2.4 エネルギーの貯蔵
 2.4.1 エネルギー貯蔵技術
 2.4.2 電気・磁気エネルギーの貯蔵
 2.4.3 熱エネルギーの貯蔵

3. エネルギーシステム
3.1 エネルギーシステムの概要
 3.1.1 社会におけるエネルギーの分類
 3.1.2 エネルギーバランス表
3.2 化石燃料のエネルギーシステム
 3.2.1 化石燃料資源の埋蔵量
 3.2.2 石炭資源
 3.2.3 石油資源
 3.2.4 天然ガス資源
3.3 核燃料のエネルギーシステム
 3.3.1 核燃料資源
 3.3.2 原子炉
 3.3.3 使用済燃料の再処理
 3.3.4 核融合炉
3.4 再生可能エネルギー資源と利用システム
 3.4.1 再生可能エネルギーの利用可能量
 3.4.2 水力エネルギー
 3.4.3 地熱エネルギー
 3.4.4 太陽エネルギー
 3.4.5 風力エネルギー
 3.4.6 バイオマスエネルギー
 3.4.7 海洋エネルギー
3.5 電力システム
 3.5.1 電力システムの構成
 3.5.2 火力・原子力・水力発電の種類と特性
 3.5.3 電力システムの周波数制御
 3.5.4 大規模集中電源と小規模分散電源
 3.5.5 自然変動電源
3.6 石油製品供給システム
3.7 ガス供給システム
3.8 最終エネルギー消費
 3.8.1 需要部門と省エネルギーの概要
 3.8.2 日本の産業部門におけるエネルギー消費
 3.8.3 日本の民生部門におけるエネルギー需要
 3.8.4 日本の運輸部門におけるエネルギー需要
 3.8.5 廃棄物利用による省エネルギー

4. エネルギーと環境
4.1 エネルギー利用による環境問題
4.2 大気汚染問題
 4.2.1 酸性雨
 4.2.2 硫黄酸化物・窒素酸化物の排出削減
 4.2.3 その他の大気汚染と対策技術
4.3 気候変動問題
 4.3.1 気候変動問題のこれまでの動向
 4.3.2 温室効果と気候変動問題
 4.3.3 炭素循環
 4.3.4 CO2排出量削減技術
 4.3.5 CO2回収貯留技術
4.4 放射能汚染
 4.4.1 放射線の単位
 4.4.2 放射線被曝の人体への影響
 4.4.3 放射性廃棄物の処理

5. エネルギー環境と経済
5.1 概要
5.2 経済性評価
 5.2.1 資金の時間的価値
 5.2.2 投資判断の方法
 5.2.3 最適化計算
5.3 最適電源計画
 5.3.1 発電コスト
 5.3.2 スクリーニングカーブ法による最適電源構成の導出
 5.3.3 数理計画法による最適電源構成の導出
 5.3.4 最適電源計画モデル
5.4 エネルギー市場のモデル
 5.4.1 エネルギー供給の費用曲線
 5.4.2 エネルギー需要関数
 5.4.3 社会厚生
 5.4.4 独占・寡占市場
5.5 エネルギー経済モデル
 5.5.1 部分均衡と一般均衡
 5.5.2 産業連関表
 5.5.3 生産関数と効用関数
 5.5.4 一般均衡モデル
5.6 不確実性のモデル化
 5.6.1 レジリエンス向上施策と不確実性
 5.6.2 確率動的計画法
5.7 環境と経済
 5.7.1 外部不経済
 5.7.2 環境価値の評価
 5.7.3 環境政策の分類

6. エネルギーの長期シナリオ
6.1 エネルギーモデル
 6.1.1 定式化によるエネルギーモデルの分類
 6.1.2 目的によるエネルギーモデルの分類
6.2 エネルギー消費の長期シナリオ
 6.2.1 GDPとエネルギー
 6.2.2 最終需要のエネルギー種別シェア
6.3 DNE21モデルによる長期シナリオ
 6.3.1 DNE21モデルの概要
 6.3.2 基準シナリオ
 6.3.3 気温制約を考慮に入れた最適エネルギーシステム構成

7. バランスのとれたエネルギーの利用を目指して
7.1 エネルギーベストミックス
7.2 今後のおもな課題

引用・参考文献
索引