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内容説明
■科学者の大発見による光と影。人は大胆なウソほどだまされる!?
この本は、科学者たちの発見を通してウソ(捏造)が暴かれるさまを描いています。
それはまさに、人間がウソをつきバレるのと一緒です。
昨今、ネットではフェイクニュースや誹謗中傷がはびこり、
その匿名性から真実が見えなくなっています。
いっぽう、科学の世界では論文の精査によって、間違った論拠や改ざんされた画像が見破られてしまいます。
それでも科学の世界に捏造が消えないと著者は主張します。
■「捏造を根絶することはできません。
しかしだからといって捏造はやり放題というわけでもありません。捏造は必ず発覚します。
捏造された研究成果は自然科学の法則に反するため、追試は失敗し、
他の研究結果と矛盾し、遅かれ早かれ否定されます。
つまり、科学は異物を排除する免疫機構を備えているのです。」
科学史というテーマでありながら、この科学が担う免疫機構は社会のウソに一石を投じるはずです。
「登場するのは誘惑に弱い人間で、あつかわれるのは過ちの瞬間です。
彼ら彼女らの叶わなかった夢と野望が社会に波乱を及ぼすさまを、歴史上の事件として記述するのが目的です。」
著者は大学で教鞭をとるかたわら、科学の面白さを一般に広く伝える著作活動を展開しています。
そして本書は、撤回された科学論文をできる限り入手し、一文一文読み込んでいます。
さらに、本書に登場する9人の科学者たちの事件を、社会を騒がせた影響度も含め、☆で評価しています。
この不可思議な科学の世界の光と影は、現代社会の見えない真実への教訓となるのではないでしょうか。
■「人間は様々な動機から嘘をつきます。コミュニティの中で成功したい、承認されたい、利益が欲しいといった、
利己的な理由からつく嘘があります。他人を操作したい、傷つけたいといった悪意のある嘘もあるでしょう。
また、いくら考えても合理的に説明できない、不可解な嘘をつく人もいます。
嘘の中でも科学の捏造には際立つ特徴があります。捏造研究者は大発見を報告します。
常識を覆し、人々の認識を変え、社会を変革する成果が得られたと主張します。
そういう科学の新たな勝利に、私たちは感嘆し、胸躍らせます。
いい換えると、科学の捏造には『夢』があるのです。」
※本書は2005年7月にdZEROから刊行された
『科学者はなぜウソをつくのか』を改題・加筆・再編集したものです。
■目次
はじめに
第1章 10万人のCOVID-19治験データ??サージスフィア事件
第2章 常温核融合??大学間の対抗意識から始まった誤りの連鎖
第3章 ナノテク・トランジスタ??史上最大の捏造・ベル研事件
第4章 ヒトES細胞??スター科学者の栄光と転落
第5章 STAP細胞??捏造を異物として排斥する「科学の免疫機能」
第6章 118番元素??新元素発見競争でトップを狙ったバークレー研事件
第7章 農業生物学??スターリンが認めたルィセンコ学説
第8章 皮膚移植??サマーリンのぶちネズミ
第9章 旧石器遺跡??暴かれた「神の手」の正体
索引
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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