内容説明
飛躍的に進展する腸内細菌研究について,本当に知りたいエビデンスとポイントを解説!「疾患との関わりでわかっていることは?」「プロバイオティクスはどれがよい?」腸内細菌叢に興味があり,気軽に学びたい方に!
目次
序
腸内細菌の分類表
第1章 腸内細菌叢の基本を理解しよう
1 腸内細菌叢は遺伝子情報で解析できる
2 日本人腸内細菌叢の特徴は?
3 母子環境が決める腸内細菌叢
4 幼少時ストレスによるディスバイオーシス
5 高脂肪食が変える腸内細菌叢
6 食物繊維と腸内細菌叢
7 ディスバイオーシスと腸管粘液層
8 腸内細菌叢に影響する環境要因
9 腸内細菌叢に影響する宿主遺伝子
10 腸内細菌叢解析からその代謝物解析に
第2章 腸内細菌叢と疾患研究でわかっていること,いないこと
1 炎症性疾患・免疫関連疾患
2 代謝性疾患
3 がん・腫瘍免疫
4 脳腸相関と精神・神経系疾患
5 腎・心・血管系疾患
6 機能性消化管障害
7 産婦人科疾患
8 スポーツ・疲労・不眠
第3章 腸内細菌叢を標的にした治療にはどんなものがあるか
1 医薬品としてのプロバイオティクス
2 診療ガイドライン・メタ解析からみたプロバイオティクスの位置づけ
3 乳酸菌とその機能性
4 ビフィズス菌とその機能性
5 酪酸菌とその機能性
6 機能性表示食品の新展開
7 次世代善玉菌
8 糞便微生物移植療法の新展開
9 高発酵性食物繊維による腸内環境改善策
10 ファージセラピーの臨床
索引
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
蠍
4
想定していた細菌についての詳しい解説の本とは違ったが、面白かった。医学系のかなり専門的な本は初めてだったので内容が人間に対する影響重視なのが逆に面白い。 また、章立てがわかりやすく、最後にまとめが箇条書きで書いてあるのも、復習になって良かった。 内容で印象的だったのは、国や性別が違うだけでかなり細菌叢の構成が変わってしまうこと。 日本人は乳糖を分解できないのでそれを餌とするビフィズス菌が多いらしい。 また各病気との関連も丁寧に書いてあって面白かった。(医学を学んでいないので、症状を知らないものもあったが)2022/07/30
Asakura Arata
3
腸内細菌が産生した神経伝達物質として使われる物質が脳に運ばれる経路もあることがわかった。高脂肪食は腸内細菌叢を変化させるというが、脂肪の種類や質によって変化の内容は変わるのだえろうか?2022/08/19
uka
1
腸内細菌叢について最新の論文を交えながら読みやすくまとまっている。母集団が気になるデータもあるが、文化や生活層、経腟分娩と帝王切開でも違うというのは元の論文もきになってしまうところ。結論として、腸は要。2021/12/28
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