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内容説明
1987年の台湾元高・ドル安以降、台湾は労働集約型製品の輸出競争力の低下を招いた。この時期から多くの企業は海外直接投資を選択し、東南アジアや中国に進出するようになった。本書は、当時、「産業の空洞化」が危惧されたにもかかわらず、それ以降、むしろ「産業の高度化」が一段と進むようになった台湾経済の基底を分析する。
目次
はしがき
第1章 産業の高度化と技術のインキュベーター──工業技術研究院の役割
はじめに
I. 工業技術研究院の沿革
II. 工業技術研究院の歴代院長
III. 電子工業研究所の役割
IV. 電脳・通信工業研究所,光電工業研究所の誕生
V. 古い研究所の再生
VI. バイオ・医薬研究所,ナノテクノロジー・センターと創業インキュベーション・センター
おわりに
第2章 新竹科学工業園区と産業集積──サイエンス・パークによる経済発展の“成長の極”
はじめに
I. サイエンス・パークの概要
II. 萌芽期(1980~1989年)
III. 発展期(1990~1999年)
IV. 躍進期(2000年~現在)
おわりに
第3章 半導体産業の形成と発展
はじめに
I. 半導体産業の萌芽期から技術導入期
II. VLSI計画期
III. サブミクロン計画期
IV. ディーブサブミクロン計画
V. 12インチのウェハー量産化期:2000年以降
おわりに
第4章 液晶パネル産業におけるキャッチアップの形成過程──工業技術研究院の役割
はじめに
I. 萌芽期(1987~1996年)
II. 発展期(1997~2000年)
III. 躍進期(2001年以降)
おわりに
第5章 ノートパソコン産業における台湾企業の役割──OEM・ODM企業群による“Made in China by Taiwan”の様相
はじめに
I. 後発国の発展軌跡
II. 台湾のパソコン産業の発展プロセス
III. 世界におけるノートパソコン企業の様相
IV. OEM・ODM企業の様相
おわりに
初出論文
人名索引
事項索引