ニューカマーの子どもと学校文化 - 日系ブラジル人生徒の教育エスノグラフィー

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ニューカマーの子どもと学校文化 - 日系ブラジル人生徒の教育エスノグラフィー

  • 著者名:児島明
  • 価格 ¥4,620(本体¥4,200)
  • 勁草書房(2021/05発売)
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  • ポイント 1,260pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784326250523

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内容説明

長期にわたる参与観察・聞き取り調査を通じて、ニューカマーの子どものエスニシティと日本の学校文化との遭遇や葛藤を生き生きと描く。構造的弱者の戦術や戦略、語りの重層性に注目し、かれらが、現実世界に意味を与え「場」を構成していく行為者と捉えられることを実証。学校文化存続のメカニズムと、その変革の契機を明らかにする。

目次

はしがき

序 章 ニューカマーの教育問題?
 1 日本社会の変動とニューカマー
 2 教育分野におけるニューカマー受け入れの現状
 3 学校文化を映す鏡としてのニューカマー
 4 フィールドの概要
 5 本書の構成

第1章 「ニューカマーと学校文化」研究への視座
 1 先行研究の検討
 2 分析の枠組み
 3 研究の手法

第2章 日系ブラジル人の適応過程──「家族の物語」の形成と調整
 1 「家族の物語」という視点
 2 調査の対象と方法
 3 日系ブラジル人の「家族の物語」
 4 滞在の長期化がもたらす物語の多様化

第3章 日系ブラジル人の教育戦略──出稼ぎと永住のはざまで
 1 日系ブラジル人の教育戦略
 2 「家族の物語」と学校選択
 3 日本の学校を選択した家族の教育戦略:家庭・学校・将来
 4 多様化する教育ニーズ

第4章 差異をめぐる教師の戦略と学校文化
 1 ニューカマーの受け入れと教師の戦略
 2 調査の対象と方法
 3 差異をめぐる教師の戦略
 4 二つの戦略の自文化中心主義的な基盤

第5章 日系ブラジル人が生きる学校世界──抵抗のジレンマと創造性
 1 ニューカマー生徒にとっての学校「適応」
 2 日系ブラジル人生徒の抵抗の諸相
 3 抵抗のジレンマと可能性

第6章 変容する学校文化の「境界枠」──日本語教師の戦略に注目して
 1 ニューカマーの受け入れがもたらす新たな環境
 2 「文化的境界枠」と日本語教師の戦略
 3 学校文化の境界枠
 4 自己の位置づけをめぐる境界枠戦略
 5 「場」を創出する境界枠戦略
 6 プロセスとしての学校文化

終 章 何をどのように見るべきか、何ができるのか
 1 本書の要約
 2 本書を通じて見えてきたこと
 3 学校文化の変革に向けて
 4 今後の課題

引用・参考文献
資料 インタビュー対象者リスト
あとがき
人名索引
事項索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆみの

0
この分野においてはかなり有名な一冊。内容もその評価を裏切らない。平易でわかりやすい文章で書かれているが、鋭く厳しい点をつつく。2013/02/21

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