晶子とシャネル

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晶子とシャネル

  • 著者名:山田登世子
  • 価格 ¥2,420(本体¥2,200)
  • 勁草書房(2021/05発売)
  • ポイント 22pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784326653133

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内容説明

晶子は私が感じる恋を歌にし、シャネルは私の着たい服をモードにした。それによって二人は女の近代をきりひらいた。二人の力業に共通するのは、<私>の表現者であること。<私>は来るべき世紀の風をとらえ、広く大衆の感性を先どりした。男に依存せずに働きつづけ、恋する女でありつづけた二人は21世紀に生きる私たちにその血を伝えている。

目次

序章 二つの名

第一章 恋する女
 1 『明星』というメディア
 2 花咲く乙女たち――シニフィアンの戯れ
 3 相聞のスタイル――愛の遊戯形式
 4 古語の衣裳――「君」と「我」
 5 恋する身体――性の解放
 6 わが愛欲は限り無し――貞操論争
 7 シャネルのフェミニスト批評

第二章 一九〇〇年 パリ―東京
 1 パリのみだれ髪――アール・ヌーヴォー万博
 2 自転車にのる少女――二〇世紀のヒロイン
 3 鉄幹の巴里――遊学の記
 4 晶子の巴里――最後のベルエポック

第三章 はたらく女
 1 モード革命――性からの解放
 2 パリは踊る――「明星舞踏会」まで
 3 シャネルの様式――黒の越境
 4 「はたらく女」シャネル――勤労のスーツ
 5 「はたらく女」晶子――<母性保護論争>を糾す

終章 赤と黒


引用・参照文献
あとがき