徳間文庫<br> 耳をふさいで夜を走る

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徳間文庫
耳をふさいで夜を走る

  • 著者名:石持浅海【著】
  • 価格 ¥712(本体¥648)
  • 徳間書店(2021/05発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784198934255

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内容説明

不幸な女の子を殺した。殺すしかなかったのだ・・・。本格ミステリーの気鋭が挑む驚愕の連続殺人ストーリー。
並木直俊は決意した。三人の人間を殺す。完璧な準備を整え、自らには一切の嫌疑がかからないような計画で。標的は、仁美、麻理江、幸。いずれ劣らぬ若き美女たちである。倫理感?命の尊さ?違う、そんな問題ではない。「破滅」を避けるためには、彼女たちを殺すしかないのだ!!しかし、事態は思わぬ方向に転がりはじめる…。気鋭が挑む驚愕と緊迫の連続殺人ストーリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

92
石持作品の中では異質、謎解きに挑戦出来ない作品。3人の女性を殺す決意をした男が、完全犯罪を計画している。ところが、それを察知したらしく3人の女性の友人であり、自分のセックスフレンドでもある女性から殺されかかる。何とか彼女を殺害出来たのだが、今夜中に3人を殺さなくてはならなくなる。という状況の男と標的となる3人の女性の、心理を描いたサスペンスと読めなくもない。しかし普通ではない男と、普通ではない女性たちの異常な論理の殺人にも感じる。覚醒などのキーワードから、SF的な物語の方がすんなり理解出来たかも知れない。2020/07/15

takaC

86
どっひゃあ~って感じ。新感覚。2016/07/21

yu

46
『人を殺そうと思う。それも一人ではない。三人だ。』 この2行から始まるシリアルキラーストーリー。3人を殺さなければいけない理由。それは「破滅」を防ぐため。綿密な計画をたてて挑むはずだったが、事態は思わぬ方向に転がっていく。 「こちら側」と「あちら側」に人間を区別し、「あちら側」の人間に対しては何の感情も持たない。むしろモノとしてしか感じない。感情を持たないということは、人を殺しても罪悪感も感じない。味方にすれば強力な武器となり、敵となれば脅威となる。それを「強い人間」としてとらえる考えが恐ろしい。 2013/01/27

ジンベエ親分

45
お、面白い…。3人の女性を殺すことを決意した男の視点で書かれたサスペンスフルな一夜の物語。後半明かされるその「動機」は登場人物全員の行動原理にもなっているのだが、さすがにそれは少し弱いなぁ、と思う。思うのだが一度物語が動き出してしまってからの疾走感は半端なく、薄弱な根拠にも何となく納得させられてしまう。何よりオチに至るまで、徹底的に貫かれていると納得せざるを得ない(笑) そのオチもとても綺麗で、"あのキーワード"が意外な人物の口から発せられた意外さや、そこから物語の構造が音を立てて逆転するのが気持ちいい。2017/09/30

おかだ

40
人を殺そうと思う。それも1人ではない、3人だ。という始まり。一体どうしたんだよ、何があったんだよ?と気になって読み進める。予定していなかった人物を不意に殺してしまった事からストーリーは一気に加速。殺意も性欲もどんどんボルテージが上がっていく主人公に「ちょ、一旦落ち着け!」と言いたくなる。殺そうと思う理由が判明しても「いやいやアンタの方がよっぽど危険人物だろ」と突っ込まざるを得ず、従ってオチもふわっと受け止めてしまった。主人公の思考と肉体が大パニックの一夜だった。2016/07/27

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