内容説明
ロメリア二十騎士団、難攻不落の要塞へ。
アンリ王の死から二年――。
人類最強国と目されるヒューリオン王国の号令により、打倒魔王軍を掲げた連合軍が結成された。
連合軍には連合の盟主であるヒューリオン王国を筆頭に、フルグスク帝国とホヴォス連邦、ヘイレント王国にハメイル王国という名だたる列強国が参加を表明する。
ライオネル王国も連合軍に加わり、聖女となったロメリアが「ロメリア二十騎士」を率いて、魔王軍に支配された難攻不落のガンガルガ要塞攻略に挑む。
だが、一致団結したはずの連合軍では、保身と打算、歴史的な因縁からくる対抗心、そして手柄の奪い合いが横行して足並みが揃わない。
さらに連合各国は、ロメリアのことを成り上がりで聖女になった女と見下しており、全く相手にしない。連合各国は代表として、王子や王女も参陣させているが、各国の王族達もロメリアとは一定の距離を置いている状況だ。
しかしロメリアは逆風を気にもせず、自ら考えた秘策でガンガルガ要塞の攻略に挑む。
一方魔王軍の本拠地ローバーンでは、二年前に起きたセメド荒野の戦いを生き延びた魔王軍特別参謀のギャミが、打倒人類連合軍のために策謀を開始する。
ここにロメリアの新たな戦いが始まる。
※「ガ報」付き
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こも 旧柏バカ一代
21
軍結成から5年。人族が住む大陸に居る魔族達を追い出すため、各国の連合軍が魔王軍が立て篭もる強固な城砦を取り囲むが、、あまりにも強固で攻めあぐねていた。それをロメリアは毛利の水攻めのように城塞を水没させた。30日も囲んでおけば魔王軍は飢餓と疫病で投降か全滅するだろうと思ったら。魔王領から援軍が来た。元々それを想定していたロメリアだったが、、相手はその上を行った。水攻めで堰き止めていた堤防を飛竜からの爆撃で破壊され、連合軍が水攻めされてしまう。そこから立て直して撤退しようとしたらロメリア達は取り残された、、2021/11/19
りんりん
9
★★★★★ 2021/06/29
弓木 怜
8
今回も結構面白い 前巻から2年が経過し、正式に聖女となったロメリアだが、相変わらずの指揮官ぶりを発揮している 他国とその指揮官たちが登場し、名前や関係の把握に骨が折れたものの、取り違えることが無く読めて良かった 他国の人物も見せ場があり、序盤の各国のギスギスした雰囲気を忘れさせてくれる 今回は魔族の参謀役ギャミにもスポットが当たり、余裕のない敵情も見てくる 自身の容姿や周囲からの評価を勘違いしているロメリアも面白いので、今後も見ていきたい気もする2021/06/27
dorimusi
7
6か国連合軍によるガンガルガ要塞攻略戦。 水攻めか……読んでても大変そうだけど、史実でやった人も凄いな。舞台設定的には中世ヨーロッパってことだけど中世ヨーロッパでもやった人いるのかな? しかし割とあっさり崩されてびっくり。 魔王軍もなかなかに人間味があるし戦略練るし、人間側も国が増えて人間らしく国ごとの駆け引きが出てきた。戦記物らしくなってきたな。 ガンガルガ要塞攻略戦もまだ終わってないし、続きが楽しみ。2023/08/10
コウディー
6
登場国、登場人物がいきなり増えたので、覚えるのが大変だった。ただ、人たらしのロメリアは健在で自分のことをよく思っていない人物を言葉で一気に味方にするところは読んでいて爽快だった。また、自分が負傷しても、自分を心配させるのではなくあくまで命令を完遂させるようとするロメリアの姿は読んでいてカッコ良いと感じた。2024/03/23
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