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内容説明
罪を犯した者の生命を奪う刑“死刑”。
しかし、その詳細はあまり知られていない。
死刑執行までの過程や死刑の決まりなど、漫画家・一之瀬はちが実際に死刑に立ち会った刑務官から聞いた知られざる話を漫画化。
★単行本カバー下画像収録★
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さっちゃん
52
刑務官が死刑囚の生活や、死刑執行にまつわる話を漫画で紹介。普段知ることのない世界で興味深い内容だった。懲役囚と違い未決囚と同じ扱いで、刑務所ではなく拘置所で生活し、ストレス軽減のためにおやつも嗜好品もOKとは知らなかった。死刑判決確定後も刑の執行まで膨大な書類の精査に恐ろしく多くの人手がかかっていることにも驚き。僧侶や医師だけでなく検察官まで死刑執行に立ち会うとは。執行のボタンを押す刑務官は心理的負担が大きいだろうけど、その後の遺体の清拭や着替えまで刑務官が行うなんて、本当にたいへんなお仕事だなぁ⋯⋯。2022/10/09
読特
39
確率は0.1%。選ばれたとわかるのは当日の朝。同時にボタンを押すのは3〜5人。どれが動作したかは不明だが確実に足下の床は開かれる。死刑囚を抑える役の刑務官もいる。泣いても命令は拒否できない。特別手当は現金で渡され、使い切るのが暗黙のルール。後には何も残せない。立ち合いを事務官に委ね続ける検察官もいる。その場に居合わせたくないのは誰もが同じ。ヴェールに包まれる処刑場。現場を想像できなくて存続を支持してしまう。世界の7割が廃止する理由は加害者への情状酌量だけではあるまい。執行の社会的コストは決して安くはない。2025/06/12
gtn
25
教誨師がボランティアであることには賛成。遅かれ早かれ逝く者に無報償で関わる者こそ真の宗教者。だが、その宗教の括りが、仏教、キリスト教、神道、その他と大雑把なのが気になる。例えばプロテスタントとカトリックは似て非なるもの。死刑囚が元々信仰を持っていた場合、他宗派では対応できない。国は、多種な教誨師を備えておく必要がある。当日の執行通告やカメラによる24時間監視等、「死刑囚の精神の安定を保つ」という建前で、人権侵害するくらいなら。2024/12/24
はる
19
知らないことだらけ。読んでよかった2022/09/02
しのぶ
19
雑学知識を増やそうと拝読。色々知らない事もコミックでわかりやすく知れて満足。2022/05/25