出版社内容情報
第21回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉。
六年付き合った彼氏に手酷く裏切られたOL・麻友が出会ったのは「合法復讐屋」エリス。
弁護士資格と法律知識を活かして麻友の復讐を代行したエリスは、その後も様々な依頼をこなす。
妄想じみた依頼から辿りつく、殺人事件の意外な真相とは。法律の通じない権力をもつ相手に、エリスはどう立ち向かうのか。
そして最後のターゲットはエリスと同じ「復讐屋」……。異色の連作リーガルミステリー!
内容説明
六年付き合った彼氏に手酷く裏切られたOL・麻友が出会ったのは「合法復讐屋」エリス。弁護士資格と法律知識を活かして麻友の復讐を代行したエリスは、その後も様々な依頼をこなす。妄想じみた依頼から辿りつく、殺人事件の意外な真相とは。法律の通じない権力をもつ相手に、エリスはどう立ち向かうのか。そして最後のターゲットはエリスと同じ「復讐屋」…。異色の連作リーガルミステリー!
著者等紹介
三日市零[ミッカイチレイ]
1987年生まれ、福岡県出身。慶應義塾大学卒業。第21回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉として本作でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
464
『怨み屋本舗』のライト版。広い層に受ける内容だろう。"合法的に"という部分が一長一短で、間口を広くとれるかわりに復讐が生ぬるくなってしまい、この手の作品をたくさん読んでいる人にとっては刺激不足。主人公エリスの弁護士資格保有設定を活かしきれておらず、合法的というほど法律の隙間をかいくぐるような戦略も披露されずに、フィクションの世界でしか通用しない変装術にかなりの部分を頼ってしまったのも弱い点。変に頭を使わず楽しむエンターテイメントとしては、軽快な文章と相まってオススメしやすい一冊。2023/07/19
mae.dat
283
シリーズ第1弾。4話短篇。“法律の範囲内で道徳の範囲外のサービス”って、何それ怖い。まぁタイトルから察せられますよね。主役のエリスさんには、本人の中では筋の通った信念がありそうではありますが、同時に人を呪わば穴二つって事も良く理解してお見えの様で。それに“復讐”ですから、陥れる相手は悪どい事に憶えのある人ですから。善良と言わないまでも、怨みを買う事が無ければ問題ない訳ですから。……って、何言い訳みたいな事言っているんだ。秘書のメープルさんも良い役どころですね。裏垢の管理等、ご苦労様で御座います。2025/06/12
はにこ
236
おおー!めっちゃ良い!とてもデビュー作とは思えない。復讐代行のエリス。設定も良いし何よりキャラよ。オネエなキャラや賢すぎる小学生など会話のテンポも良くてあっという間に読了。これシリーズ化して欲しいなぁ。エリスがこの仕事を始めるまでとか、楓の正体とか。楽しみな作家さんができた。2023/08/15
ハゲおやじ
208
初読みの作家。4つの短編から構成。第21回 ”このミス”の隠し玉だったそうだ。気になっていたが、表紙の絵から手が出せなかった。読後の感想は、素直に「面白い!」ぐいぐいと引き込まれた。4話 全てが同じ様な事では無い(詳しく書けないのが辛い)のはよく考えられている…って エリスもメープルもキャラが凄いね。表紙の右手に持っている物が「あ~」だよね。スカッとするけど 軽過ぎないから 良いよね。でも、3話は、私の頭では 名前についていけなかったなぁ。次が出たら読んじゃうね。2024/02/18
のんちゃん
182
美人でスタイル抜群のエリスの正体は、法律探偵事務所を営む男性、衿須鉄児。そしてこの事務所の裏の顔は合法的復讐請負。4編からなる短編集だが、解説の村上貴史さんも記されている様に単に依頼と請負の完了というパターンだけでなく、一編ずつ異なるアプローチで楽しませてくれる。すごくよくできた作品だと思うが、これが『このミス』の大賞を逃し「隠し玉」としての刊行との事。この作品をしのぐ大賞作がどんなに素晴らしいものなのか確かめる為にも読んでみたいと思う。もちろんこの作者の別作品も刊行の暁には、ぜひ読んでみたい。2023/09/18
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