竹書房文庫<br> シグマフォース シリーズ⑭ タルタロスの目覚め 上

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竹書房文庫
シグマフォース シリーズ⑭ タルタロスの目覚め 上

  • ISBN:9784801926202

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内容説明

もしタルタロスを目覚めさせたのならば、
それは最後の目覚めとなり、
次の眠りは永遠のものになるであろう……

ホメロスの叙事詩『オデュッセイア』は空想の産物なのか?
それとも真実なのか?

世界35カ国で翻訳、全世界累計2,000万部突破
ベストセラー・シリーズ最新作!

■歴史的事実から──ホメロスによる二大叙事詩『イリアス』と『オデュッセイア』
ホメロスが実在の人物なのかは疑問がある一方で、物語そのものは実際に起きた大きな戦争を記述したらしいという説は、今では受け入れられている。事実、二作の叙事詩は古代ギリシアの「暗黒時代」として知られ、ギリシアのミケーネ、アナトリアのヒッタイト、そしてエジプトという三つの青銅器文明が崩壊した激動の時代に光を当てている。なぜ、どのようにして、文明の崩壊が起きたのか? 最近の発見から、地中海一帯が立て続けに複数の争いに見舞われたことが明らかになった。戦いが広範囲に及んだことから、一部の歴史家はそれが初めての世界規模での大きな戦争に当たると主張、「第零次世界大戦」とまで呼んでいる。この暗黒時代の争いの多くは謎に包まれたままだが、今では考古学者の間から、この戦いに第四の文明が関与していたとの見解も示されている。その文明はほかの三つの文明を駆逐した後、歴史の流れの中に消えてしまったという。それが本当ならば、その失われた人々は何者なのか? ホメロスの物語はその文明の起源と行方について、手がかりを提供してくれるのか? ――神々や怪物たちの登場する物語のすべてがフィクションだとは限らない……。


タルタロス――
それはギリシア版の地獄であり、
苦痛と苦難の奈落。
そこはハデスの一角で、オリュンポスの十二神に先立つ巨神族の、
タイタンが封じ込められていた場所。
それらはすさまじい力を持つ神々で、炎と破壊の化身……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

153
どこか出来すぎの古代文明の遺産。グリーンランドでの謎の地図の争奪戦から戦いの場は地中海へ…。精密な古代機械が前半から大暴れ。いつものシグマフォースらしくなく、まるでコワルスキーが主人公。死亡フラグではあるまいな?グレイとセイチャンの絶秒なコンビネーションもさえる。下巻へ急げ。2022/04/11

KAZOO

107
久しぶりにロリンズのシグマシリーズが出版されました。いつもながら昔の文明などとの関連がある事件に巻き込まれます。カッスラーも以前は古代遺跡などとの関連があったような話をしてくれましたが最近はテクノロジーに走っているようです。今回のタルタロスの目覚めは三大青銅器文明を破壊した戦争が第零次世界大戦との認識のもとにそれを解明しようとしていきます。相変わらず楽しめます。2021/05/02

25
今作は、コワルスキさんの出番が多く、彼オシなのでワクワクです^ ^そして、いつもの通り、えぇってトコで下巻に進みます。2021/12/19

秋良

15
イリアスとオデュッセイア、そして謎の多い海の民が今回の謎のテーマ。オデュッセイアは故郷に帰ってからの急な無双シーンがかっこいいんすよね……。神話の世界に出てくるどこどこが、現在の何々でした、というのはオタクの聖地巡礼的な感じで楽しい(研究してる人はもっと高尚な理由なんだろうけど)。コワルスキの倦怠期に入りかけとセイチャンの母親と自己のアイデンティティに揺れる様が、妙にリアル。一応これで既刊に追いつくので大事に読みたい……と思いつつもページをめくるのを止められない。2021/11/22

ゆーぼー

14
久しぶりのロリンズだ。 歴史と科学を扱ったら、彼の右に出るものはいない。 彼のストーリーは、巧みな進行に、その技量が発揮されている。 この作品にも、その期待がどんどん膨らんでくる。 上巻のラストは、これまでの進行がひっくり返ることとなった。 エレナの一言で。 なんか、下巻への期待が、ますます大きくなってきた。 全体的な感想は読了後に……2021/06/21

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